Q&A 鈑金・塗装のご相談
上塗りが水性塗料の場合の、パテを入れる範囲
2009/12/07
Q
- 質問者
板金屋さん
最近の塗装は水性などで塗られてるそうですがパテを塗る場合フェザーエッジにパテがかからないように仕上げサフェ入れるのが良いでしょうか?フェザーエッジの旧塗膜までパテを被せるのが良いでしょうか?どちらが正解でしょうか?
また最後の仕上げにラッカーパテ(サフェ前)良くないでしょうか?
修理後にサフェかパテ痕が出ることがあります。
A
- 回答者
リペアテック
水性塗料が自動車メーカーで採用された初期には、水性ベースコートが補修の際にチヂミが発生することがありました。原因は水性ベースコートの硬化不良、架橋不足によるもので現在は解消していると聞いています。
さて、水性塗料で上塗りされた補修のパテの入れ方ですが、フェザーエッジにパテが被さらないように仕上げサフェを入れる。という方法は、ラッカー系塗料でのチヂミ対策方法の応用になります。
チヂミ対策としては一般的な方法ですが、水性塗料の場合にどの程度の効果があるのか確認できていません。
また、フェザーエッジの旧塗膜までパテを被せる方法の場合は、鈑金パテの成分であるスチレンモノマーが、水性ベースコートの層に徐々に浸透し経時でパテ跡が発生する危険性があります。
よって、フェザーエッジにパテがかからないように仕上げる方が、リスクは低いと考えます。
しかし、パテの種類や原料が大きく影響しますので、一概にこの方法が正しいとは言えないのが現状です。できれば、お使いの材料と廃棄パネルなどを使ってテストして判断して頂ければと思います。
最後の仕上げにラッカーパテを使用するとパテ痕が出るということですが、ラッカーパテに含まれる溶解力の強い溶剤により、チヂミを進行させる結果パテ跡が発生したものと考えられます。
ログインして コメントを書き込む
投稿する