JOURNAL 

    シネマエンドレス「SISU/シス 不死身の男 」

    最強ジジィVSナチス!文字だけでも面白い!

    • #その他

    2023/11/21

    あらすじ

     第二次世界大戦末期。ナチスの侵攻により焦土と化したフィンランドを旅する老兵アアタミ・コルピと愛犬ウッコは、掘り当てた金塊を運ぶ途中でナチスの戦車隊に目を付けられ、“おたずね者”として追われる。

    アアタミが手にしているのはツルハシ1本だけ。それでも戦場に落ちている武器と知恵をフル活用し、ナチス戦車隊に囲まれて銃弾の雨を浴びながら地雷原を駆け抜けても、荒野で縛り首にされ窮地に陥っても、上空で戦闘機にツルハシを引っ掛け宙吊りになっても……絶対に死なないアアタミ。

    彼こそはかつてソビエトとの冬戦争に参加し、家族を殺された報復として、たったひとりで300人ものソビエト兵を殺した<伝説の兵士>だった。

     地上戦から水中戦、さらには空中戦まで、不屈の魂を胸に相手を容赦なく始末していくアアタミの姿は、観る者の身体中の血液が沸騰するほどの興奮を巻き起こす!

    © 2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

    筆者の推しどころ

     「ジジィが強い作品は名作」という言葉があるとしたら本作は未来永劫語り継がれることになるだろう。

    それくらい、寡黙なジジィと武器のツルハシが強過ぎる。フィンランドの雄大な大地を背景に、ナチス兵を相手にあらゆる手法で無慈悲に葬り去っていく姿はもはや芸術。

    ジジィが自身のケガを治療するシーンは目を背けたくなるほどのリアリティーがある一方で、ツルハシへの過剰
    な信頼と不死身っぷりに「んなバカな」というツッコミが徐々に増え、最終的には「うむ、このジジィなら仕方ない」とツッコミを諦めてただひたすらに死なないジジィの勇姿を応援することになる。

     筆者のように様々な事情によりぶっ壊したい何もかもな衝動に駆られている人は思わず手にツルハシを握りたくなるだろう。

     最強孤独ジジィの唯一の友であるベドリントンテリアがやたらジジィに懐いてカワイイのだが、それもそのはず、リアルでジジィの飼い犬らしい。犬好き、ジジィ好き、ど派手なグロ好き大満足の一本!

    © 2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

    監督・脚本:ヤルマリ・ヘランダー
    ハピネットファントム・スタジオ配給
    公開中

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