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日本製鉄、アルミめっきホットスタンプ鋼板(AL-HS鋼板)を用いたテーラードウェルドブランク(TWB)製品を販売開始
センターピラーの上下で強度の異なるAL-HS鋼板を接合。車体性能・安全性向上、軽量化、コスト削減に寄与
2022/04/28
日本製鉄は2022年3月28日、アルミめっきホットスタンプ鋼板(AL-HS鋼板)のテーラードウェルドブランク(TWB)技術を独自開発し、国内で初めて事業化。生産・販売を開始したことを発表した。
TWB技術は板厚や強度の異なる鋼板(ブランク材)をレーザ溶接で接合して一枚の鋼板にする加工技術。TWB技術で接合した鋼板を用いることで、部材の強度や板厚の最適化による車体性能向上、軽量化、およびコスト低減を図ることができる。
だがAL-HS鋼板をTWB技術で接合すると、溶接部へアルミが混入し、ホットスタンプ後の継手強度が低下するため、TWB技術で接合したAL-HS鋼板の自動車車体への適用は困難だった。
このほど日本製鉄九州製鉄所で事業化したTWB技術は、独自開発の接合技術により高い継手強度を実現。従来はスポット溶接構造だった、AL-HS鋼板を用いたセンターピラーなどの車体構造部品に対し、上部には客室空間保護のため高強度AL-HS鋼板を、下部には側面衝突時の必要性能を確保するため低強度AL-HS鋼板を、TWB技術で接合することを可能にした。
日本製鉄は「このAL-HS鋼板を用いたTWB材の適用により、車体性能の向上と安全性の確保、軽量化、さらには部品コスト低減が実現する」としている。
AL-HS鋼板を用いたTWB技術の活用事例
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