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システムユーザーレポート vol.50 平出自動車(LinkS C³)
SNSで直需9割を実現ソフトを活用しさらなる飛躍を目指す
2026/06/10
中古車店の鈑金塗装部門から独立SNS活用で直需9割を実現
愛知県の中心地である名古屋市に隣接するベッドタウンの北名古屋市に、2011年6月に平出俊社長が開業した平出自動車がある。
平出社長は20歳の時にディーラーの整備士として勤務していたものの、約10 ヵ月で退職。その後、興味のあった鈑金塗装を学ぶため中古車販売会社の鈑金塗装部門に入社した。しかし、ほどなくして同部門が閉鎖することになる。独立を考えていた平出社長は、当時働いていた工場を居抜きで引き継ぐ形で、平出自動車を開業。その際、前職の社長から「独立する以上、利益を追求しろ。下請け仕事ばかりでは先細りになる」との助言を受けた。
開業当初こそ前社取引先の仕事を請け負っていたが、現在はその助言を活かし、売り上げの約9割が直需。その原動力となったのがSNSの活用だ。開業時からInstagram、X、YouTube、TikTokなどを駆使し、Webサイトも自作で運用。15年以上にわたる地道な発信が集客の柱となっている。
中でも、マツダ・ロードスターに乗っていたスタッフがSNSで発信を続けたことで、同社のロードスターに関する専門性が全国的に認知されるようになった。6年ほど前からはロードスター専門の販売も開始。現在では、月間入庫台数30〜40台のうち7〜8割をロードスター関連が占め、カスタマイズや全塗装の依頼も増加している。愛知県内にとどまらず、関東や九州など全国からの入庫が後を絶たないという。
また、自社主催のロードスターオーナー向けミーティングは、次回で9回目を迎え、約250台が集まる規模にまで成長。昨年12月の大阪モーターショーでは、リフトアップした「オフロードスター」を展示し、ロードスター愛好家の注目を集めた。こうした対外的な取り組みが、同社の集客力をさらに高めている。
クラウド型システム「リンクスキューブ」導入で作業効率アップ
同社では以前から鈑金塗装見積りソフトとして「モレノン」を使用していた。しかし、事務所から離れた場所にあるバイク部門でも見積りを作成できないかという課題を抱えていた。そうした中、クラウド型の自動車整備業システム「リンクスキューブ」を営業担当者から提案され、即座に導入を決断した。
IDとパスワードを入力すれば、工場だけでなく自宅のPCからでも見積りの作成や確認が可能となり、利便性は大幅に向上。「従来と同様の操作感で、場所を問わず見積書を作成できる点は大きい。急な依頼にも柔軟に対応できるようになった」と評価する。
リンクスキューブ導入で作業効率化が実現
2025年11月、開業から14年を経て法人化を果たした。また、同社の独自性を強めるため、FRPを用いたオリジナルパーツの開発・販売にも着手している。「オフロードスターキット」を製作し、今後はロードスター向けパーツを展開していく方針だ。
「鈑金塗装だけで稼ぐのは難しい。パーツの製作、販売も売り上げの柱としたい」と将来を見据える。大幅な規模拡大は考えていないが、鈑金塗装、整備、販売、カスタマイズを一貫して担えるトータルカーライフの実現を目標に掲げる。外部的にはSNSやイベントを通じた企業ブランディングを続け、内部ではリンクスキューブを活用して情報の一元管理と作業効率化を実現させていく。
大阪モーターショーでも注目を集めた「オフロードスター」
※本ページは、月刊ボデーショップレポート 2026年5月号に掲載の記事を元にしています。
※掲載内容は、取材当時のものです。

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