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システムユーザーレポート vol.11 BIC(Beef It Cars)(ラクロスⅡ)
情報発信力と集客力で業界に活気を届ける
2026/03/17
福祉架装と輸入車に特化
大阪国際空港(伊丹空港)や名神高速道路などが整備され、交通の利便性が高い豊中市。BICは同市で2006年に創業し今年で17年目を迎える。
中学時代にレーサーとして活躍した経歴を持つ細田宗範社長。夜間学校に通っていた17歳から車体整備の道へ進む。修業先で鈑金塗装技術の素晴らしさに魅せられ、のめり込むようにその技術を習得していった。その後24歳で若くしてBeef It Carsを創業。
現在の入庫は95%以上が直需客で鈑金塗装に約60台、車検・整備は約40台を確保。月間約100台の総入庫を鈑金2人、塗装2人、整備1人で処理する。必要に応じて鈑金塗装とフロントを兼務できる人材を育成しているのも同社の強みである。現在特定整備認証を申請し、今後進化する最新車体整備にも対応する準備を進めている。
また同社は、5年前にBICとして法人化し法人顧客を中心に福祉車両を専門とする、テラスケア事業部を設けている。福祉車輌取扱士の有資格者や、日本福祉車輌協会の認定インストラクターも複数在籍し、架装や修理だけでなく中古車の販売や買い取り、メンテナンス講習など、顧客の様々なニーズに寄り添ったサービスを提供する。一方、創業時の社名でもあるBeef It Carsは法人後も残し、輸入車に特化しながら国産車にも対応可能な入庫窓口として、経営の軸を担っている。
細田宗範社長(左列中央)とスタッフ
顧客管理をメインに創業時からソフトを使用
見積りソフトの必要性は独立当時から感じており、付き合いのある販売店からの紹介で導入に至った。現在3台構成で整備、車販をメインに売掛管理や車検の確認などの顧客管理に活かす。うち2台では鈑金伝票作成ができるため、複数の見積り作成依頼への対応や部署間での見積書の共有が可能な環境を整えている。
ソフトの操作性をたずねると、「細かい個所について修正点はあるが、なんと言っても顧客管理がしやすいことに尽きる。また、損傷範囲を選択する際の3Dイラストが見やすく直感的に作成ができる」とし、「困った時のサポートダイヤルの電話対応も早く、遠隔操作サポートもあるため、安心してシステムが使える」と評する。
QRコードリーダーを活用することで迅速に見積りを 作成する
挫折を乗り越えたからこそ今がある
設立から現在に至るまで、ほぼ毎月欠かさず更新しているブログにより顧客となった数は3,000人以上に上る。また、昨年は創業15周年を記念し、BICチャンネルとしてYouTubeに動画投稿を開始。動画の反響は大きく同社の技術者を指名する遠方からの修理依頼が後を絶たない。
順風満帆に思われるが、過去には動画投稿をきっかけに、社内の方向性の不一致から会社一丸となった動画制作ができない時期もあった。しかしその後、会社の将来についてスタッフ全員で真剣に語り合った7年間を経て、今に至る。細田社長は、「各々が品質向上に向け、自発的に考えて動ける体制とスタッフがそろっている」と語り、社員への信頼をのぞかせた。
今後はSNSを中心とした集客力と情報発信力を武器に、カーオーナーや若い技術者に向け、業界の停滞に一石を投じる企画を考案・発信し続ける。
他業種から未経験で入社し10年目、現在ではフロント業務から現場作業までを担う横山英里香部長
※本ページは、月刊ボデーショップレポート 2023年2月号に掲載の記事を元にしています。
※掲載内容は、取材当時のものです。

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