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三菱電機と鴻海精密工業が自動車事業の共同運営について検討開始
三菱電機モビリティへの50%出資も視野に、電動化や自動運転分野でのシナジー創出を目指す
2026/04/28
三菱電機は2026年4月24日、台湾の鴻海精密工業(以下、鴻海精密工業)と、自動車機器事業の共同運営を通じた戦略的提携の検討開始に関する覚書(MoU)を締結した。両社は本覚書により、電動化、自動運転、SDV(Software Defined Vehicle)をはじめとする自動車機器分野へ協業領域を拡大し、シナジーの創出を目指す方針だ。
三菱電機モビリティへの50%出資も視野
今回の提携検討に基づき、三菱電機の自動車機器事業を担う三菱電機モビリティへの50%の出資受け入れも視野に入れ、鴻海精密工業との共同運営に向けた検討を開始する。三菱電機モビリティは、鴻海精密工業が持つ知見やネットワークを活用する考えだ。
具体的には、パワートレインや自動運転技術などを含む日本発の高品質なEV用プラットフォーム(基本構造)の提供に貢献する。これにより、日本の産業基盤の強化と自動車産業の持続的成長に寄与するとともに、中長期的にはグローバル市場における「Made in Japan」の価値向上を図るとしている。
ソフトウェア定義の車両開発と両社の背景
協業の主要領域の一つであるSDVとは、車両の多くの機能や価値をソフトウェアによって定義・更新できる自動車の概念を指す。両社は今後、ステークホルダーとの信頼関係維持や、製品の安定供給・品質維持を最優先事項として本格的な協議を進める方針だ。
提携の当事者となる両社の概要は以下の通りである。
- 鴻海精密工業(ホンハイ・テクノロジー・グループ):世界最大級の電子機器メーカーであり、2025年の総売上高は8.1兆台湾ドル(約2,600億米ドル)に達している。エレクトロニクス製造サービス(EMS)で40%超のシェアを誇り、「3+3+3」戦略のもとで電気自動車やAI分野への投資を積極的に行っている。
- 三菱電機:1921年創業の総合電機メーカーで、世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁する。2024年度の連結売上高は5兆5,217億円であり、自動車機器のほかFAシステムや半導体など幅広い事業を展開している。