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アクゾノーベル、2026年第1四半期決算を発表 収益性が80bps向上

価格改定とコスト効率化が寄与、アクサルタとの合併計画も進展

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2026/05/07

 塗料・コーティング大手のアクゾノーベル(Akzo Nobel N.V.)は2026年4月22日、同年第1四半期(1〜3月)の決算を発表した。不安定な市場環境下において、価格改定とコスト効率化を推進した結果、調整後EBITDAマージンは前年同期の13.7%から14.5%へと80ベーシスポイント(bps)向上した。マージンの拡大は4四半期連続となる。


第1四半期の財務実績

 同期の売上高は前年同期比9%減の23億8,600万ユーロとなった。この減収は、為替換算によるマイナス5%の影響と、インド事業の売却によるマイナス3%の影響が主因である。事業売却および為替の影響を除いた比較ベースでの売上高調整後EBITDAは、前年同期比7%増の3億4,500万ユーロを記録した。

 営業利益は1億7,700万ユーロ(前年同期は1億9,200万ユーロ)であった。為替とインド事業売却の影響を除外した比較ベースでは、前年同期から1,500万ユーロの増益を達成している。また、営業活動による純キャッシュフローはマイナス8,600万ユーロとなり、前年同期のマイナス1億1,200万ユーロから2,600万ユーロ改善した。


■第1四半期 財務実績比較表

項目(単位:百万ユーロ)

2025年Q1

2026年Q1

報告ベース増減率

比較ベース増減率

売上高

2,613

2,386

(9%)

(1%)

営業利益

192

177

(8%)

+9%

調整後EBITDA

357

345

(3%)

+7%

調整後EBITDAマージン

13.7%

14.5%

+6%

+8%

経営環境と戦略的取り組み

 グレッグ・プー=ギヨームCEOは、価格維持とコスト効率の向上が同期の業績を支えたとし、これらが年内の残りの期間においてもパフォーマンスを支え続けるとの見解を示した。中東情勢の緊迫化が供給コストに影響を与えているものの、同社が実施した価格引き上げにより、現時点の想定に基づくコスト増は十分に補填できるとしている。

 事業ポートフォリオの最適化については、パキスタン法人をパッケージ・グループ(Packages Group)へ売却する契約を締結した。この取引は2026年下半期に完了する見込みである。


アクサルタとの合併および今後の見通し

 現在進行中であるアクサルタ(Axalta)との合併計画については、当局への申請を含め計画通りに進展している。2026年中旬に開催予定の臨時株主総会において株主による決議が行われる予定だ。規制当局および株主の承認を前提として、2026年後半または2027年初頭の統合完了を目指している。

 2026年通期の見通しについて、同社は恒常通貨ベースで調整後EBITDAを1億ユーロ改善させる目標を維持した。これにより、2026年通期の調整後EBITDAは14億7,000万ユーロ以上となる見込みである。中期的な目標としては、調整後EBITDAマージン16%超、投下資本利益率(ROI)16〜19%の達成を掲げている。また、2026年末までに純有利子負債/調整後EBITDA倍率を約2倍に維持する方針だ。


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