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横浜ゴム、中国市場へのコミットメントを強化 ― 杭州に新研究開発センターを設立

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2026/05/13

 横浜ゴムは2026年5月、中国の杭州市に新たな研究開発センターを設立し、稼働を開始した。この新センターは、2025年11月にタイヤ生産を開始した乗用車用タイヤ新工場の敷地内に設置されたもので、中国現地での研究開発機能を大幅に強化し、市場への対応スピードを飛躍的に向上させることを目的としている。これにより、同社の中国における生産・研究開発の両面が一層強化されることになる。


研究開発を主導、完結できる体制を構築


 新センター設立の核心的な狙いは、現地で研究開発を主導し、完結できる一貫した体制を構築することにある。これまで分散していた機能を一箇所に集約し、高度化させることで、中国市場の動向やニーズに即応した商品開発を迅速に行うことが可能となる。


 横浜ゴムは現在、中国においてタイヤ生産拠点を杭州市と蘇州市に、MB(マルチプル・ビジネス)生産拠点を杭州市と濰坊市に保有している。主に乗用車用タイヤ、コンベヤベルト、ホース配管などを生産・販売しており、新センターはこれらタイヤ事業とMB事業双方の研究開発機能を集約するハブとしての役割を担う。人員や試験設備の拡充も図られ、従来の製品開発業務に加え、新規原材料の研究開発や中国現地での新規サプライヤー開拓といった、より上流の業務領域にも注力していく方針だ。


中期経営計画「YX2026」を具現化する戦略拠点


 今回の新センター設立は、横浜ゴムが推進する2024年度から2026年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026 (YX2026)」の成長戦略を具現化する重要な一手である。YX2026では、各地域の市場動向に沿った開発・供給・販売体制を強化する「商品・地域事業戦略」と、『よいものを、安く、スピーディーに』をモットーとする「技術・生産戦略」が掲げられている。


 新センターは、まさにこれらの戦略を中国市場で実行するための拠点となる。中国市場に最適化された商品開発を強化すると同時に、「技術・生産戦略」が目指す開発スピードの向上や抜本的なコストダウンなど、開発・生産全体の効率化を推進する。