JOURNAL 

【“360° Mobility” 台湾国際自動車部品・アクセサリーショー TAIPEI AMPA】

華やぐカスタムパーツとグローバル展開

  • #イベント

2026/04/24

 前回は、鴻海(ホンハイ)と台湾EV動向について触れた。

取り分け多く見受けられたのが、カスタムパーツの展示だ。

NIKKENは台湾有数のライトメーカーだ

会場入り口では、台湾の老舗ライトメーカー「NIKKEN」によるジムニー向けのライト架装が来場者を圧倒。さらに奥へ進めば、電子部品からジャンプスターター、最新の3Dプリンタまで、台湾製造業の層の厚さが伺える。

ジムニーを中心に、架装ライトを広く展開

開閉式ライトに加え、細かな需要に応じる

台湾では車、ひいてはカスタム文化については、若者人気はある出展者曰く「そこそこ」。架装に関する法律も車検があり、車齢に比例して車検回数が増えたり、登録時のサイズに沿っていることが厳格に求められるなど、むしろ日本より厳しい部分もある。

サスペンションを開発製造するSTANDARD社

特許を取得しているメモリ尽きのサスペンションで台湾国内の厳しい規制にも対応できる

それにも関わらずこれほどパーツ産業が盛んなのは、彼らの眼差しが常に「世界市場」を向いているからだ。AMPAはツアーが組まれるほどその注目度は高い。事実、世界中からバイヤーが集まるAMPAの会場では、英語での熱烈な商談と、固い握手が交わされる光景が至る所で見られ、それは一度や二度ではなかった。

宝石のように煌めくホイールキャップの後ろでは熱の入った商談が交わされる

3Dプリンターでのパーツ製造を提案。モックアップから実用品まで広く手掛ける

旧車のEV化を提案するブースもあった中、「そんなもったいないことはしないよ」と出展者。日本同様、根強い車ファンも多い

台湾には黒手(オチュウ)という言葉がある。

油にまみれた技術者の手を指し、転じて日本で言うところの職人のことだ。


世界最大の半導体ファウンドリTSMCを有する台湾。台湾の機械産業の総生産額は、2017年以降毎年1兆台湾ドルを超える。“黄金の60キロメートル”と呼ばれる台中市の機械産業集積地を中心に、国内には中小工場が点在し、独自のネットワークで結ばれ、特に金属加工においては世界屈指の造詣を誇る。

その熟練の技が、今まさに世界のカスタムカー文化を足元から支えているのだ。

海外ツアー客もブースを取り囲む。メジャー、ニッチ問わずどのブースも盛況だ

90年代のメルセデスベンツやポルシェの外装パーツの受注生産を請け負うメーカーも

次回はさらに、製造の現場を支えるツールメーカーを中心にAMPAを振り返っていく。

イギリスから来た2人。近くのブースで買ったブロアーを自慢してくれた