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出光興産、インドのALOK社とSPS樹脂コンパウンド製品の製造・販売に向けた戦略的協業の共同検討を開始

2026年中の販売開始を目指し、インドを中心とした新興市場への展開を加速

  • #ニュース

2026/06/04

 出光興産は2026年5月13日、インドのコンパウンドメーカーであるALOK Masterbatches Pvt. Ltd.(以下、ALOK社)と、SPS(シンジオタクチックポリスチレン)樹脂を用いたコンパウンド製品の製造・販売に向けた戦略的協業に関する共同検討を開始した。本共同検討では、ALOK社が当該製品の製造・販売体制を構築し、インドを中心に新興市場で2026年中の販売開始を目指すとしている。


SPS樹脂とコンパウンドの特性

 ここで言う「コンパウンド」とは、樹脂に添加剤などを配合・混練し、用途や性能に応じた材料に加工することを意味する。例えば、耐熱性や寸法安定性(温度や湿度などの環境変化で寸法が変化しにくい性質)を高めた材料として、電気・電子機器や自動車分野の部品などに使用される。


 また、SPS(シンジオタクチックポリスチレン)樹脂とは、高耐熱性、優れた寸法安定性、高い絶縁性を兼ね備えた、出光興産が独自に開発したエンジニアリングプラスチックのことである。


協業の背景と共同検討の内容

 成長著しい新興市場では、人口増加や産業の高度化を背景に、高機能樹脂材料の需要拡大が見込まれている。こうした市場環境を踏まえ、出光興産はSPS樹脂事業における新興市場の開拓を一層強化する方針だ。その一環として、インドに製造・研究開発拠点を有し、同国をはじめ新興市場を中心に世界各地で事業を展開するALOK社との協業を検討する。


 具体的には、出光興産によるSPS樹脂の供給やコンパウンド設計に関する技術的知見の提供と、ALOK社によるコンパウンド製品の製造・品質保証、同社の販売ネットワークと市場知見を活用した販売・マーケティングなどについて共同で検討を進める。また、本取り組みを通じて同社との協業の拡大も図るとしている。


 出光興産は、ALOK社との協業によりインドで事業基盤を確立するとともに、同国を中心とした新興市場へ展開を加速する考えだ。なお、本共同検討は、同社の中期経営計画(2026〜2030年度)で掲げる高機能材料事業の拡大および海外市場での事業展開の加速に向けた取り組みの一環である。


ALOK社の概要

 ALOK社は1993年創業のインドのマスターバッチ(樹脂製品に色や機能を付与するための濃縮ペレット材料)および樹脂コンパウンドメーカーである。同社はカラーマスターバッチや各種添加剤マスターバッチ、樹脂コンパウンドなどを展開し、自動車、包装、農業、家電日用品など幅広い分野に製品を供給している。