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新和自動車、非接触式4 輪アライメントテスターを導入
アライメント測定を簡略化し、安心・安全な車体整備の見える化を推進
2022/11/04
今年で創業50周年を迎え、専業ボデーショップとして国内最大級の規模を誇る新和自動車(菊地等社長、広島県東広島市)は今年6月、バンザイが販売する非接触式4輪アライメントテスターを国内で初めて導入した。
導入したのは、非接触式4輪アライメントテスター「タッチレス」と、ドライブオン/フリーホイールリフト「フラットワークステージX」。車両をリフトに載せ、ホイールにアタッチメントを取り付けることなく、タイヤの位置にカメラユニットをセットするだけで素早いアライメント測定を実現する。またリモート操作ができ、作業者が車両に乗り込み、液晶モニターに映し出されるナビゲーションに従いながら1人で測定が可能。測定後は車両を移動させず、そのままリフトアップして調整作業ができる。
導入した非接触式4輪アライメントテスター
同社では以前から4輪アライメントテスターを保有し、オフセット衝突や側面衝突したフレーム修正が必要な車両に対してアライメント測定を行ってきた。しかし昨今は、このような中・大ダメージ車両の入庫が減少傾向にあり、代わってADAS搭載車両の入庫が増加傾向にある。
特に同社は、テスラやマセラティ、アストンマーチンなど数々の輸入車のの認定工場資格を所有しており、輸入車の入庫割合も高い。輸入車のエイミング作業は、国産車が車体中心線を基準に調整するのに対し、リヤトーのスラスト角を基準とするため、ホイールアライメントの測定は欠かすことのできない作業の一つである。
こうした背景から、「ボデーショップとして、先進安全技術に対応した安全な車体整備を提供する責務を果たすことと、今後アライメント測定が必要となる車両が増加するとの予測から、正確かつスピーディーな測定作業を実現する非接触式4輪アライメントテスターが必要と判断した」(菊地等社長)。
液晶モニターに映し出されるナビゲーションに従い調整する
導入後は、すべての車両に対して入庫時と納車前にホイールアライメントを測定。測定した結果は、正しく車体整備が完了したことを示す書類として顧客に手渡すとともに、自社でデータを管理している。
「本当に効果が目に見えてくるのはこれから先」と話すが、すでに従来の測定作業から大幅に時間が短縮され、測定台数は増加。また非接触式のため、高級輸入車のホイールを傷付ける心配がなく、作業者の精神的負担も軽減された。
特定整備制度の開始以降、エイミング作業に伴うアライメント測定費用の保険請求の是非が問われているが、「費用請求よりも安全性が第一。これからエイミング作業とアライメント測定は、ボデーショップにとって必須作業になる」。車体構造が著しく変化していく中、顧客の安心と安全を守り続けていくためには、将来を予見し、なぜその設備が必要なのかを考えなければならないと菊地社長は訴える。「作業スペースや人材など越えるべきハードルが高いことは百も承知だが、この理念を理解し、後に続くボデーショップが現れることを願っている」。
測定後は車両を移動させることなく、リフトア ップして調整できる
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