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ヘンケルジャパン、自動車補修トレーニング&アプリケーションセンターを開設

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2021/04/09

 「ロックタイト」、「テロソン」などのブランドで知られるヘンケルジャパン(本社=東京都品川区)は4月5日、接着技術部門アジアパシフィック技術センター(神奈川県横浜市)に自動車補修トレーニング&アプリケーションセンターを開設した。

塗装ブースやヒーター、スポット溶接機をそろえる

 同センターは、自補修用接着剤やシーリング材などを用いた新たな補修工法の研究と周知ならびに技術者同士の交流を目的としており、世界各国にこうした拠点を設けている。具体的な研修内容としては、構造用接着剤を用いたウェルドボンディングやコールドリペア、防音・制振材、防錆・耐チッピングコート、専用接着剤による樹脂バンパーの補修やガラス交換などが計画されている。

プラスチックリペア用接着剤「PU9225」を使って補修したバンパー

 センター内には実車のカットモデルを展示。接着剤・シーラーの使用部位や仕上がり確認のほかガラス交換、ボンネット磨き作業の研修などに用いられる。

研修の教材にはトヨタ・ヤリスのカットモデルを使用

 また、日本市場未導入のものを含む同社の自補修用製品を各種取りそろえ、研修過程で技術者から寄せられた意見は今後の製品開発に生かす方針である。

日本市場には未導入のコンパウンド

 研修対象としては、カーメーカーや自補修関連メーカーの開発・技術部門、車体修理事業者と関連販売店・代理店を想定。各種研修は無料で開催する予定だが、コロナ禍も影響もあり当面は月に1~2回ペースでの開催を見込む。

グラインダールームには各種エアーツールや集塵機も用意