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疲れにくくきれいに洗車できる姿勢と洗う順番
【BSRweb独自連載】洗車で始める顧客獲得 第10話
2022/11/15
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洗車を事業化するには、洗車の習得することが重要です。3原則を理解することと、疲れにくくきれいに洗車できる方法を前回は「安全」、「きれい」、「時間」が洗車のするとともに、洗車に必要な道具についてお話ししました。今回はもっと楽に、きれいにできる洗い方をお伝えします。
疲れにくく、きれいに洗車するには姿勢と洗う順番が重要
全身を使って洗車する
手洗い洗車の極意は、全身を使って洗車することです。よく泡立てたスポンジを利き手に持ち、足を肩幅ぐらいまで広げて腰を落とします。次にスポンジを持った手とは逆の手をボデーに添えてバランスを取り、スポンジを滑らせるようにして洗います。洗車時のフォームは手だけを動かすのではなく、肩の力を抜いて大きくゆっくり動かすことと、足はステップを踏むようにすることがポイントです。
また、車との距離も重要です。濡れるのを恐れて距離を取り過ぎると及び腰のような姿勢になってしまい、腰部に負荷が掛かります。先ほどお話ししたような体勢が取れる距離まで近づき、全身を使って洗いましょう。体幹を意識する、下半身をリードさせる、というのはスポーツの指導でよく耳にする言葉です。洗車も全身を使うと体の一部分にだけ疲労が蓄積するのを防ぎ、パフォーマンスが向上します。 つまり、スポーツ科学的にも理にかなったフォームだと言えるでしょう。
及び腰のような姿勢では腰部に負荷がかかりやすい
時計回りで移動距離を減らす
洗車作業を大まかに分けると、(1)水をかける→(2)カーシャンプーで洗う→(3)水で洗い流す→(4)水を拭き取る、の4工程です。フロントグリルやホイールなど細かい個所も含めると、工数はさらに増えます。なるべく身体に負荷をかけずに洗車するには、洗う順番をあらかじめ決め、その順番に沿って洗っていくのが重要です。場当たり的に洗い始めると動きに無駄が生まれ、作業時間が長くなったり、疲労が蓄積してミスが発生しやすくなります。
私がお勧めしているのは、国産車の場合右利きは運転席側から時計回り、左利きは反時計回りに洗っていく方法です。まずはボンネットから洗い始め、側面→バックドア→ルーフ→反対側の側面と進めていきます。細かい個所は、全体を洗い終わった後に、より小さなスポンジなどを使って洗っていきましょう。
右利きはボンネットから時計回りに洗っていく(国産車の場合)
また、しゃがみ込む姿勢が長時間続くと血行が悪化し、膝や腰などに悪影響を及ぼします。座り込む姿勢を極力減らすため、側面を洗う時は足を広げて腰を落とし、上半身はリラックスしてスポンジを上から下に動かしていきます。綱引きの時の足さばきを意識すると、うまくいくと思います。
洗い流す時はルーフから下に向かって水をかけます。側面から流し始めると、ルーフを洗い流す時に泡が側面にも流れてしまいます。その後、フロントガラスとワイパーの間、バイザー、ミラーなど細かい個所もしっかり洗い流します。洗い上がった車の水分を取る時も、ボンネットから順番に拭き上げていくと拭き残しが防げます。
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次回は、これまで学んできた内容を活かすためのサービス設計やトーク術などについてお話しします。どのように手洗い洗車を訴求してリピートにつなげていくのか、そのコツを考察します。
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本荘興産のオリジナル洗車ツール「ウォッシュマン」シリーズの性能を理解し、最大限活用いただくために、月額4,980円から利用できるサブスクリプションサービスを始めました。カーシャンプー、モップ、スポンジなどを定期的にお届けするとともに、LINEチャットでの技術相談サービスや洗車ビジネスに役立つ季刊誌の配信など、情報面でのサポートも充実しています。お問い合わせは公式Webサイトへ。
本荘興産Webサイト
https://www.washman.biz/
本荘興産TikTokアカウント
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著者プロフィール
平井新一(ひらいしんいち)
株式会社本荘興産 代表取締役社長
岡山県倉敷市出身 1974年生まれ
大阪の音楽系専門学校を卒業後、北海道の美装専門店での現場修行を経て1999年に同社へ入社。営業担当として全国を飛び回る傍ら、国産カーメーカーの純正ボデーコーティングの企画・開発にも関わる。2014年より現職。
近年は洗車ビジネスに関するセミナー講師やクライアント企業のブランディング・PRのサポートなどにも取り組んでいる。
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