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    2代目アクティトラック純正補修部品の再生産・販売を初公開! ビートは実車も展示【IAAE2022詳報:本田技研工業(ホンダ)】

    旧型車用純正部品の再生産・販売は重要顧客の守り切りに必要不可欠な存在に

    • #イベント

    2022/04/09

     2022年3月9~11日の日程で東京ビッグサイトにて開催された、自動車アフターマーケット総合展示会「国際オートアフターマーケットEXPO 2022」。

     国内外から238社・団体が出展し小間数は489に達する中、本田技研工業(ホンダ)は、1991~96年に販売されたミッドシップ軽オープンカー「ビート」および、ミッドシップ軽トラック「アクティトラック」2代目(1988~99年)の再販純正部品を紹介した。

    IAAE2022の本田技研工業ブースとホンダ・ビート

     ホンダでは1993年に初代NSXを対象としたレストアプログラム「リフレッシュプラン」を設定し、趣味性の高いスポーツカーは補修部品の供給期間を長めに設定するなど、車両を長期間保有するカーオーナーをサポートする取り組みをいち早く展開している。

     しかしそれでも、生産終了から20年以上経過した車両であれば、廃版される純正補修部品は徐々に増えていく。

    ホンダ・ビート用純正補修部品。左はシートベルトアウタータング、右はフロントブレーキキャリパー

     そこでホンダは2017年6月、ビート用純正補修部品90品目の再生産・販売を開始。ビートは趣味性が高いオープンカーであり、直接の後継車はなく、残存台数も2021年12月時点で1万7,072台に及ぶ。それだけにこの取り組みは好調に推移し、すでに15品目が欠品となったという。

     このビート純正部品の再販に関しては、ホンダ自ら公表し、各メディアでも報道されただけに、既知の読者も多いだろう。IAAE2022のホンダブースには再生産部品のみならず実車も展示され、新車さながらのコンディションを保っていたこともあり大きな注目を集めていた。

    ホンダ・ビート用純正補修部品。左上はエアコンヒーターモーター、右上はライセンスライト、下はリヤーダンパーユニット

     その一方、2代目アクティトラック用純正補修部品の再生産・販売が一般公開され、実物も展示されたのは、今回のIAAE2022が初の試み。部品の再生産・販売自体は2020年より61品目が開始されているが、本田技研工業日本本部部品事業部の神田陽平主任によれば、その目的はビートとは大きく異なる。

    「ビートは趣味の車だがアクティは仕事の車。残存台数は2021年12月時点で57万1752台あり、中でも2代目のHA3/4/5型は生産開始から30年以上経過しながら12万8,085台が現役で稼働している。しかしアクティトラックは4代目が2021年4月に生産終了、モデル廃止となった」

    2代目ホンダ・アクティトラック

    そのうえ、ディーラーにとっては決して無視できない、アクティトラックのオーナーならではの事情もある。

    「アクティトラックのオーナーは地元の名士で、複数台所有されることに加え、新しいお客様を紹介して下さることが多い。しかもアクティトラック自体がモデル廃止となったため、補修部品の欠品で乗り続けられなくしてしまえば、そうした大事なお客様を他社に奪われることになる」

    旧型車用純正部品再生産・販売の取り組みは今や、整備・修理のみならず新車・中古車販売においても、重要な顧客を守り切るために必要不可欠となっているのだ。


    (文・写真=遠藤正賢)

    2代目ホンダ・アクティ用純正補修部品(一部)

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