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スズキ、CO2排出量削減を実現した「モノマテリアル・フロアマット」を永大化工と共同開発
100%ポリエステル化によりリサイクル性を大幅に向上
2025/01/30
スズキは2024年12月25日、車両用フロアマットの製造・販売を展開する永大化工(本社:大阪市平野区、浦義則社長)と、CO2排出量削減を実現した「モノマテリアル・フロアマット」を共同開発したことを発表した。
「モノマテリアル・フロアマット」は、フロアマットのパイル素材(カーペット糸)を従来製品のポリプロピレンから、サステナブル素材であるリサイクルポリエステルに置き換えることで、マット製造時のCO2排出量を削減する。
バッキング(裏面材料)も従来のSBS(スチレンブタジエンスチレン共重合体)樹脂から、止水性を担保したリサイクルポリエステル不織布に置き換えることで、重量を約40%削減。原材料製造時および製品輸送時のCO2排出量削減や、車両搭載時の燃費改善に寄与する。
またグロメット(貫通部の保護用リング。運転席用フロアマットのずれ防止用ピンを通す部位に使用)も従来の金属製からポリエステル製に変更。フロアマット全体をポリエステル製とすることで、リサイクル時の素材分離を不要にした。
従来品フロアマットと「モノマテリアル・フロアマット」との構造比較図
さらに、製造時に発生する端材を樹脂材料にリサイクルし、カーペットのパイル・バッキング原料として再利用する水平リサイクル技術を確立。リサイクルポリエステルの使用と軽量化を通じて、従来品に対しCO2排出量を約70%削減可能としている。
「モノマテリアル・フロアマット」は今後、スズキの四輪製品用純正用品に採用していく予定。
従来品フロアマットと「モノマテリアル・フロアマット」との重量およびCO2排出量比較図
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