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デンソー、ロームへの株式取得提案を取下げ 取締役会で決議
ローム側の賛同得られず企業価値向上への影響を総合的に判断、戦略的パートナーシップは継続
2026/05/07
デンソーは2026年4月28日、本日開催した取締役会において、ロームに対する株式取得に関する提案(以下、本提案)を取下げることを決議したと発表した。
同社は2026年3月6日、3月24日、および4月27日付の公表を通じて本提案に関する検討状況を明らかにしていたが、正式に取下げを決定した。
戦略的パートナーシップと株式取得提案の背景
デンソーとロームは、2025年5月8日付で公表した半導体分野における戦略的パートナーシップ構築に向けた基本合意以降、連携を進めてきた。ロームが民生市場などで培ってきた最先端の半導体技術と、デンソーが持つ自動車分野でのシステム構築力を融合。アナログICを中心に、クルマの電動化や知能化を支える高品質なデバイスのラインナップ補完および開発面での連携を推進し、パートナーシップを構築してきた。
半導体を巡る競争が激化する環境下において、デンソーは技術開発や供給体制の課題解決と顧客への提供価値向上を実現するためには、産業機器や民生機器領域に強みを持つロームと連携し、異なる領域の技術や知見を相互に活かすことが重要であると考え、本提案を行ったとしている。
協議の経過と提案取下げの判断理由
本提案を受け、デンソーはロームの取締役会および特別委員会との間で、企業価値・株主価値への寄与について協議を重ねてきた。デンソーは書面質問への回答に加え、提案の概要や取引実施後の構想に関する協議を複数回実施し、両社で理解を深めてきたという。
しかし、本日までにロームの取締役会及び特別委員会から本提案に対する賛同の意見を得るには至らなかった。これを受け、デンソーは本提案を進める意義や中長期的な企業価値への影響、両社の最適な関係の在り方について総合的に検討。その結果、本提案を継続することが必ずしも企業価値向上に資するものではないとの判断に至り、取下げを決定した。
今後の共創活動と協業施策
一方、両社はこれまでの協議を通じ、次世代モビリティやカーボンニュートラル社会の実現に向け、製品の付加価値向上及び産業全体に対する提供価値の向上を図ることについて共通認識を形成している。特に、以下の点において競争力強化を実現できるとの考えを共有している。
- IP共有による新規商材の拡充
- 先端モノづくりの相互活用による生産効率・品質の向上
- 自動車、民生、産業機器の各分野における提供価値の向上
本提案の取下げ後も、既存の戦略的パートナーシップに基づき、アナログICを中心とした製品開発・供給等の協業施策や人的交流をこれまで以上に進展させていくことで合意しており、継続して協議していく。デンソーは今後も様々な形での第三者連携を積極的に検討し、半導体事業を通じて幅広い産業へ貢献していく方針だ。
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