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「35歳以下」の車好きを取材! その1 【VW・カルマンギア】 

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2026/03/27

35歳以下のクルマ好きが集まる「第3回YOKOHAMA Car Session~若者たちのカーライフ~」が3月21日に横浜みなとみらいの臨港パークで行われました。


参加者インタビュー第1弾として、1969年式フォルクスワーゲン・カルマンギアに乗っているtomさんに話を伺います。


空冷エンジン特有のサウンドと、流麗なクーペスタイルが魅力のこの一台は、多くの人を魅了し続けています。tomさんは、車高を落とさずにオリジナルのスタイルを維持することにこだわり、運命的な出会いを経てこの個体を手に入れました。一見するとオリジナルに見えるその姿には、旧車ならではの弱点を克服し、現代の道路環境でも快適に長距離ドライブを楽しむための、実用的な工夫が随所に凝らされています。



オリジナルを尊重しつつ、現代の感性で仕上げるこだわり


――空冷のフォルクスワーゲンの中でも、カルマンギアを選ばれた理由は何でしょうか?

tomさん: もともと空冷エンジンを搭載した車を探していました。代表的なビートルも魅力的ですが、より個性的で人とかぶりにくいという点でカルマンギアに惹かれました。


――この個体に決められた、特に惹かれたポイントはどこですか?

tomさん: やはり、車高を落としていないオリジナルの状態だった点ですね。この年代の車は低くカスタムされていることが多いのですが、私はオリジナルの車高が好みでした。専門店で初めてこの車を見た時、昔ながらのその姿にグッときてしまいました。


――購入の経緯について詳しくお聞かせください。

tomさん: 実は、もともとトライアンフ・スピットファイアを個人売買で購入することがほぼ決まっていたんです。しかしその前日、たまたま用事で訪れた三重県松阪市でこのカルマンギアを置いているお店を知っていたので、立ち寄ってみたところ、すっかり魅了されてしまいました。一度は「考えます」と伝えて帰宅したのですが、やはり諦めきれず、こちらに決めたという経緯です。


――この美しいボディカラーは、当時のオリジナル塗装でしょうか?

tomさん: いえ、これはオリジナルカラーではありません。以前のオーナーがアメリカにいた時代に一度フルレストアされており、その際に内外装ともに全塗装されています。1989年に日本に来てからは、大掛かりな手は加えられていないようです。



旧車の魅力を損なわずに快適性を向上させる工夫


――ご自身で手を加えられたパーツはありますか?

tomさん: フロントのライトは後付けしました。これはヴィンテージのフォグランプではなく、バイク用のヘッドライトなんです。高価なパーツでなくてもデザインが合っていて、ハイ・ロービームの切り替えもできるので非常に実用的です。Amazonで7,000円ほどで購入しました。


――旧車は夜間の運転が不安という声も聞きますが、対策はされていますか?

tomさん: ヘッドライトをシールドビームからLEDのイエローバルブに交換しています。仕事で深夜に山道を走ることもあるので、視認性の確保は重要視しています。おかげで夜道も安心して運転できます。


――エアコンが装備されていますが、効き具合はいかがですか?

tomさん: とてもよく冷えます。夏場でも快適に過ごせるので、妻も嫌がらずに乗ってくれます。これは旧車を維持する上で大きなポイントですね。京都や名古屋への遠出はもちろん、来月は和歌山まで行く予定です。


――エンジンも非常に綺麗ですね

tomさん: もっと綺麗にしている人もいますが、私は最低限の掃除だけしている感じですね。エンジン自体も空冷なので丈夫です。


――エンブレムの使用感と、ドイツ生産品であることを示すDマークもまた味がありますね

tomさん: 煤とオイルがバンパーに付着しちゃって取れませんね(笑)。年代物なので使用感とか汚れがある方がそれっぽくなって良いのかなと思っています。Dマークも、このクルマは正式には西ドイツ生産なんです。ヨーロッパは大陸なのでこういうマークが必要なんですよね。


――素敵な車をありがとうございました
(文・写真:古瀬敏之)


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