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【車業界版・今日は何の日】7月11日は「○○○○の誕生日」!現場で使える顧客トークネタ

~環境配慮と水性塗料~

  • #トピックス

2026/07/11

7月11日は初代「シビック」の誕生日



 1972年7月11日は、ホンダが初代「シビック」を発表した日。
 この車両に搭載された「CVCCエンジン」は、当時世界で最も厳しいと言われたアメリカの排ガス規制(マスキー法)を世界で初めてクリアし、自動車業界の環境技術を大きく前進させた歴史的な名機として知られている。自動車における環境対応の歴史は、ここから本格的に幕を開けた。

 現代の鈑金塗装業界における最も大きな環境対応といえば、VOCの排出削減を目的とした「水性塗料」へのシフトではないだろうか。欧州ではすでに水性塗料が標準化されており、日本国内でも特化則などの法規制強化を見据え、導入に踏み切る工場が増加している。水性塗料は溶剤系に比べて環境や作業者の人体への負荷が圧倒的に低く、引火のリスクも少ないため、塗装ブースの防爆基準や保管場所の制限が緩和されるという構造上のメリットがある。



 一方で、溶剤系塗料とは乾燥メカニズムが根本的に異なるため、作業環境の最適化が必須となる。水はシンナーに比べて揮発しにくいため、塗装ブース内の温度だけでなく「湿度」の管理が仕上がりを大きく左右する。強制的に水分を飛ばすための専用エアブローガンの導入や、ブース内の気流をコントロールする設備投資などが不可欠だ。

 近年は各塗料メーカーの開発が進み、水性塗料特有の隠蔽性の高さや、ボカシ際の馴染みやすさが大幅に向上している。かつて初代シビックが排ガス規制という高い壁を技術で乗り越えたように、鈑金塗装業界もまた塗料の進化と設備の最適化によって、環境負荷の低減と高品質な仕上がりを両立する時代へと移行しているのだろう。


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