JOURNAL 

システムユーザーレポート vol.8 盛英自動車(ラクロスPM)

老舗指定工場が考えるDXによる業務効率化

2026/03/17

盛英自動車

社長=佐川善政 所在地=福島県いわき市好間町下好間字叶田68

使用ソフト=ラクロスPM

トータルカーサービスを通して地域活性化に寄与する

太平洋に面し、県下最大の面積を持つ福島県いわき市。古くから工業都市として栄え、東北地方では宮城県仙台市に次ぐ人口を誇る。今回紹介する盛英自動車は、この地で50年以上事業を営む指定整備工場である。

車検整備・鈑金塗装ともに月間100台前後が入庫し、整備7人、鈑金塗装4人で対応する。地域住民の足となる乗用車に加え、消防車や警察車両、官公庁の公用車など様々な車両を受け入れる。

そのほか車販、保険販売に加えて24時間対応のロードサービスや、法人客から寄せられる車両の架装も手がける。「一つの分野に特化するのではなく、トータルカーサービスの提供によって地域の支えになりたい」というのが佐川善政社長の考えだ。

佐川社長は大学在学中から家業を手伝い、卒業後に入社。4年ほど前に事業を承継し、工場を取り仕切っている。「学生時代の同級生に経営者が多く、その縁で入庫にもつながっている。こうした結びつきで地域活性化に貢献できたら」と語る。同社の業容の広さは、地域の交通を支えるという思いの表れと言える。

佐川善政社長

揺るぎない信頼が長年の愛用を後押しする

見積り作成、伝票や請求書発行、顧客管理などには「ラクロス」を活用。車検整備を行う本社工場から200mほど離れた鈑金工場のパソコンとは相互接続され、両拠点で使用できるようになっている。

長年信頼を築いて来た純正部品商の導入提案もあり、プロトリオスが提供するシステムを使い始めてから15年以上が経過した。「フロントや現場スタッフが毎日使っているが、操作性や収録データなどへの不満は挙がっていない。日々当たり前のように使えているのは、当然のように思えるが実際には難しいはず」と評する。加えて「部品商や営業担当からのアドバイスを定期的に受けているので、安心してシステムが使える」とサポート体制にも全幅の信頼を置く。

また、導入当初から続く営業担当者との関係も良好で、業務全般の相談もできる間柄である。

VPN接続によって離れた拠点でもラクロスが利用可 能に

2年前から始まった特定整備認証は同社でも取得済み。同制度の移行期間終了後にはOBD車検の開始を控えていることもあり、現場のDX化に関心を寄せる。「たとえばバーコードのようなものを部品や塗料などに付与して在庫を一元管理したり、作業場と事務所を連携してリアルタイムに情報を共有する仕組みがあれば効率的である」。加えて既存の業務運営も見直し、デジタルツールの活用によって業務負荷の軽減やケアレスミスの防止などにつなげたいと考える。

DX推進に伴い必要な設備投資に備えるべく、佐川社長は経営基盤のさらなる強化に注力する。また、「ゆくゆくは子息に事業を引き継がせることも視野に入れている。地域にとって不可欠な存在になれるような取り組みを進め、ベストな状態で託したい」と、将来的な構想も明かした。

カーアフターマーケットに求められるDX化に対応すべく、同社はさらなる進化を続ける。

鈑金工場外観

※本ページは、月刊ボデーショップレポート 2022年11月号に掲載の記事を元にしています。

※掲載内容は、取材当時のものです。

自動車整備業鈑金統合システム RacroS3(ラクロス3)
自動車整備業鈑金統合システム RacroS3(ラクロス3)



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