JOURNAL 

システムユーザーレポート vol.53 タイヤセンター瀬口(モレノンⅢ)

恩師の下で培った技術を 地元で活かし、地域貢献を

  • #ユーザーレポート

2026/09/01

タイヤセンター瀬口

社長=瀬口亮太 所在地=大分県宇佐市四日市237

使用ソフト=ラクロスⅡ

父子2代で事業を分担して

大分県宇佐市でタイヤ販売と鈑金塗装を手がけるタイヤセンター瀬口。瀬口亮太社長は、自動車整備専門学校卒業後、父・義教氏の紹介で同県中津市にある鈑金塗装工場へ入社した。学校では2級整備士コースを選択していたため、鈑金塗装は未経験だったものの、社長の人柄にほれ込み、17年間にわたり勤務。

その後、2019年に実家であるタイヤセンター瀬口へ戻り、父が営むタイヤセンターの敷地内で、鈑金塗装工場を立ち上げた。現在は、2代目社長を引き継ぎ、瀬口亮太氏が鈑金塗装を、父がタイヤ交換業務を、それぞれ担当している。

鈑金塗装事業を始めた当初からの最大の課題は、塗装環境だった。タイヤセンターの一角を自分で仕切り、換気扇も満足に設置できないまま鈑金塗装を続けた約7年間。特に、ゴミ・ブツの付着は慢性的な悩みで、磨き作業だけで丸1日を要することも珍しくなか ったという。また、ランドクルーザーやハイエースのような大型車は塗装スペースに入りきらず、タイヤ販売コーナーのリフトを借りて夕方以降に塗装するしかなかった。

転機となったのは、2025年。祖父母の家が建っていた工場の敷地内の土地を新規工場として再利用することを決断した。敷地の幅に制約があり、当初希望していた箱型ブースの搬入は断念したものの、掘り下げ式の床を導入したプッシュプル型のビニールブースを採用。そして、同年12月に、念願の塗装ブースを備えた鈑金塗装工場が完成した。

瀬口亮太社長

さらなる作業効率と信頼を求めて

長年にわたり、見積り・請求はどんぶり勘定で対応してきた。ただ、根拠のないまま顧客へ請求を続けることへの問題意識は以前からあった。

そうした状況を変えるきっかけにな ったのが、ラクロスⅡの導入である。塗料販売店の紹介を通じ、価格面などから利用を決意。現在は、請求書の作成や顧客・車検管理に活用しているという。「整備の請求書を出せるのがや っぱり楽。車検の管理もできるので」。

さらに、保険会社への書類提出の際にも、システムを活用した見積書が一定の信頼性を示す材料になっているとも話す。一方で、「他のシステムの方が見やすいかもしれんな。慣れの問題やと思うけど」と述べており、操作習熟の継続が課題として残る。

ラクロスⅡで見積書を作成する瀬口亮太社長

「必要なものは何か」を考えて

新工場の完成により、塗装環境は劇的に改善。さらに、ラクロスⅡの導入で、事務作業時間も短縮した。現在は、近隣の重機メーカーの塗装依頼にも対応するなど、業務の幅は乗用車にとどまらない。

宇佐・中津エリアにおける鈑金塗装事業者は少なく、若い世代の参入もほとんどないという。タイヤセンター瀬口の「鈑金塗装工場」で、初代として設備と管理体制を着実に整えてきた瀬口社長の歩みは、地方の小規模鈑金塗装工場が生き残るための一つの手本となるだろう。

この夏からエアコンを設置した塗装ブース

※本ページは、月刊ボデーショップレポート 2026年8月号に掲載の記事を元にしています。

※掲載内容は、取材当時のものです。

自動車鈑金塗装見積りシステム Morenon3(モレノン3)
自動車鈑金塗装見積りシステム Morenon3(モレノン3)


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