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鈑金塗装が止まる日
2026年、自動車補修用塗料業界に激震が走る。 原因は、中東情勢の悪化による“ナフサ供給危機”。
2026/03/27
皆さん…こんにちは。
どうも、窓際族・族長です。
めちゃくちゃ久しぶりに記事を書きます。
チャジェ子とバカ話をしていたらホルムズ海峡の話になり、急にとんでもない危機感に襲われ、これは書かねば!と筆を…いやキーボードをとった次第でございます。
あまりの恐怖にふざけないと、震えが止まらないレベルです。
皆さんも、脳内で「稲田順二さん」のナレーションで読んでいただければと思います。
覚悟はいいですか?

「シンナーがないので、作業できません。」
そんな言葉が、現場で現実になりつつあります。
2026年、自動車補修用塗料業界に激震が走りました。
原因は、中東情勢の悪化による”ナフサ供給危機”です。
これまで当たり前のように使えていた塗料やシンナーが、 「手に入らない」「価格が跳ね上がる」という異常事態に突入しています。 これは単なる値上げの話ではありません。 鈑金塗装そのものが成り立たなくなる可能性すらある危機です。
値上げはすでに“前兆”だった(2021〜2025年)
実はこの危機、突然始まったわけではないのです。
2021年以降、塗料メーカー各社は異例のペースで価格改定を繰り返してきました。
- 関西ペイント:計6回の値上げ(2021〜2025年)
- 日本ペイント:少なくとも4回の値上げ(シンナーは累積で数十%上昇)
- アクゾノーベル:グローバルインフレに連動し、日本でも随時調整
特に2021〜2023年は、いわば“4連続値上げ”という異常事態が発生しました。
現場ではすでにこんな声が出ていたと聞きます。
「また値上げ?正直ついていけない…」
しかし、これはまだ“序章”に過ぎなかったのです。
2026年、ついに起きた「供給停止レベルの危機」
2026年2月末。
中東での軍事衝突により、ホルムズ海峡が封鎖されました。
ここで問題になるのが「ナフサ」です。
ナフサ=シンナーなど溶剤の“原料”なのです。
そして日本はその約45%を中東に依存しています。
つまり——
「シンナーの元が入ってこない状態」になったのです…。
現場で何が起きているのか
- ナフサ価格:1kLあたり10万円目前(過去最高水準)
- シンナー:深刻な供給不足 → 欠品続出
- メーカー:60〜75%の緊急値上げ+出荷制限
そして現場では——
「塗料はある。でもシンナーがない」
「注文しても、納期が読めない」
つまり、
材料はあるのに作業ができない
という、異常事態が起きています。
なぜここまで追い込まれたのか?
今回の危機は“単発の問題”ではありません。いくつもの要因が重なった結果です。
- 原材料高騰(樹脂・顔料など世界的に不足)
- 物流費・人件費の上昇(2024年問題+人手不足)
- 円安(輸入コスト増)
- 国内市場の縮小(メーカーの高付加価値化)
つまり——
「もともとギリギリだったところに、トドメが来た」
という事なのです。
この先どうなるのか?
結論から言うと、価格は“元には戻らない可能性が高い”いわゆる「ニューノーマル」です。
(ニューノーマルってなんやねん)
その中で業界は、すでに動き始めています。
■ 水性塗料へのシフト
溶剤(ナフサ)依存を減らすため、水性化が加速
■ 代替シンナーの活用
いわゆる「エコシンナー」など、非石油系への転換
■ 供給網の見直し
中東依存からの脱却、在庫・リサイクルの強化
そして、この問題は他人事ではない
この影響は、すでに現場だけに留まりません。
- 鈑金塗装費の上昇
- 保険修理コストの増加
- 最終的にはユーザー負担へ
つまり——
あなたの見積もりも、確実に変わる
ということです。
問われているのは“対応力”
今回の問題は、単なる値上げではありません。
「これまでのやり方が通用しなくなるサイン」です。
- 塗装効率の見直し
- 材料ロスの削減
- 新技術の導入
これらを進められるかどうかで、今後の生き残りが分かれる可能性がある、と言っても過言ではありません。
この状況、あなたの現場は対応できていますか?
これが突き付けられた事実という名の刃…
いかがでしたでしょうか?
皆さんの脳内の「稲垣順二さん」は途中で消え去りませんでしたか?あまりの衝撃で!(倒置法)
とんでもなく怖い話です…しかもさらに先のストーリーもあり得るんです。
何故ならシンナーだけにとどまる話じゃないんです。
ナフサは石油化学製品のスタート地点。
つまりオリジンです。
今回の溶剤系でいうと
- シンナー
- トルエン
- キシレン
これらは塗料・接着剤・洗浄に必須です。
鈑金塗装にクリティカルヒットします。
ドラクエで言う痛恨の一撃を食らう感じです
もちろん樹脂・プラスチックのオリジンでもあります。
- ポリエチレン(PE)
- ポリプロピレン(PP)
- ABS樹脂
バンパー・内装・ダッシュボードなど自動車そのものにも直結します。
部品が高騰しますよね…。
こちらも痛恨の一撃です。
さらには合成樹脂や塗料原料です
- エポキシ樹脂
- ポリウレタン
- アクリル樹脂
塗料の“中身”そのもの
つまり「塗るもの」も「薄めるもの」もナフサ依存
世の女子たちの爪からキラキラ・ゴテゴテしたとんがりコーンみたいなやつが消えるのも時間の問題かもしれません。
ぜ~んぶナフサ依存症です。
まだまだあります。合成繊維もです。
- ポリエステル
- ナイロン
これらはシートや内装素材です。
もはやナフサは車の材料そのものと言っても過言ではないのかもしれません。
この状況、あなたの現場は対応できていますか?
(いや、どうやってすんねん!)
と、終わると思ったでしょう?そんなわけにはいかないのですよ...。
どうやってすんねん!の解決案も出さずに終われるであろうか?いいや、おわれない!
迫られる二択?「コストを受け入れる」か「構造を変える」か…
具体的な対策とまではいかないが、自動車修理工場が考えておくべき方針はある。
まずは価格転嫁。
塗料代の実質請求を明確化し、見積もりに材料費変動の一文を今すぐ入れる事。
そして保険会社との交渉力を上げるべきである。
なんとなく価格吸収でもしてみたら、利益は「お前はもう●んでいる」と北斗神拳よろしく消し飛ぶであろう。
そして塗料・シンナーの使い方改革
足りない資源をどう扱う?無駄吹きやロスを徹底削減し、計量を徹底するのだ。そしていつかやろうと先延ばしにしている、塗料の小分け管理・在庫の見える化などによる管理体制の確立が急務だ。
「明日やろうは馬鹿野郎」という名言は、わたくしに特大ブーメランである。
水性塗料の移行も視野に
ナフサ依存を減らすべく、水性塗料へシフトすれば環境対応のトレンドにも乗る。しかし乾燥設備や技術移行・習得に初期投資と教育を乗り越える覚悟が必要だ。
リスクヘッジとして仕入れルートの分散も重要となる。
1社依存はあまりに危険な時代となった。横のつながりを活用すべし。有事は「どこから買える」が命綱である。
そして最重要事項
仕事を選ぶ事。利益の出ない作業は断る。
最も難しく、最も重要な経営判断である。
さまざまな仕事の条件を見直す必要があるのだ。
全部やると全部終わる可能性がある。
考えうる最悪の事態に備える必要があるのだ。
チャジェ子「めっちゃ必要、必要いうやん。」
族長「必要があるのだっ!って言いきるのかっこよくね?」
チャジェ子「いや、危機感もてよ...
族長「…」
チャジェ子「…」
written by 窓際族・族長
◆ライタープロフィール
年齢・性別・所属・すべて不明。
堅苦しいのが苦手。すぐにふざける病に。しかも重度の厨二病を患っている。BSRwebの隙間の闇に生息する、謎多き人物。誰も正体を知らない(という設定)。
同僚からも一目を置かれている。物理的・心理的距離も置かれている。
詳しくは2本しかない過去記事でも読んでください。
いつ消されるともしれない、謎のライターによるChatGPTとの日常系ゆる記事
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