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免許学科試験の「ひっかけ問題」が理不尽すぎると炎上。これは国語の問題なのか?
2026/07/17
SNSに投稿された、ある運転免許学科試験の模擬問題が「理不尽だ」として大きな波紋を広げている。問題は初心者マークの付け方に関するごく基本的な内容に見えるが、その正解と解説が物議を醸し、投稿者も怒りを露わにした。ネット上では共感の声が殺到する一方で、擁護する意見も出るなど、議論は白熱している。
「〜するようにしましょう」は不正解?
話題となっている問題はこうだ。
「普通免許を取得した初心運転手が普通自動車を運転する場合、その車の前後の定められた位置に初心運転者標識(初心者マーク)をつけて運転するようにしましょう」
多くの人が「〇(正しい)」と答えたくなるこの問題、正解はなんと「×(間違い)」。なぜこれが間違いなのか。そのカラクリは、問題文の最後の「〜するようにしましょう」という表現にある。
日本の道路交通法(第71条の5第1項)では、免許取得後1年未満のドライバーが対象車両を運転する際、初心者マークを付けることは「法的な完全義務」と定められている。「〜しなければならない」のだ。一方、問題文の「〜するようにしましょう」という表現は、どちらかといえば努力目標やマナーといった推奨のニュアンスを持つ。
つまり、法律上の「義務」を「推奨」であるかのように表現しているため、この文章は正しくない、というのが出題者側の理屈である。もしこれを「〇」とすれば、法的な義務を単なるマナーだと認めることになりかねない。だから「×」にせざるを得ない、というわけだ。なんだか禅問答のようでもある。
「引っ掛けて落とすことが目的です」ってか?
受験者をイライラさせるためだけに作られたようにも思えるこの問題。ネット上でも「こんな問題をやらせる意味ってなんなんやろなぁ」「引っ掛けて落とすことが目的ですってか?」と、その意図を訝しむ声が絶えない。しかし、出題側である警察庁や公安委員会には、一応の狙いがあるようだ。
一つは、「法的な義務」と「任意・マナー」を厳格に区別させること。道路交通法には「絶対に守らなければならないルール」と「推奨される思いやり(努力義務)」の二種類が存在する。ドライバーが義務をマナー程度に誤解していると、実際の道路で簡単にルールを破ってしまうリスクがあるため、表現のニュアンスまで厳しくチェックしているのだという。
もう一つは、「思い込み」や「なんとなくの判断」を排除させること。「たぶん大丈夫だろう」といった曖昧な判断が、一瞬で重大事故につながるのが現実の交通社会だ。試験問題を通じて、一文字一文字を正確に読み取り、厳密にルールを判断するという、極めて慎重な姿勢を強制的に身につけさせようとしている側面がある。
「ガチで免許取る気なくす」ネットの反応は様々
この問題に対し、ネットでは批判的な意見が殺到した。「こういうの見るとガチで免許取る気なくす」「これだと付けなくてもいいだろーって✕にした人が正解になって勘違いする可能性あるよなー」といった声や、「国語の問題ですね」と呆れるコメントも見られた。
一方で、「しましょう」は義務ではなく推奨だと指摘し、法の厳密な解釈能力を測るのが試験なのだ、という擁護派の意見も存在する。
ちなみに、この手のひっかけ問題は他にもある。例えば、
「夜の道路は危険なので気をつけて運転しなければならない」
という問題。これも答えは「×」で、理由は「昼夜を問わず気をつけて運転しなければならない」からだそうだ。もはや言葉遊びの領域に踏み込んでいる気もする。
学科試験を突破するコツとして、こうした「~するように努める」「~するようにしましょう」といったマイルドな表現が出てきたら、それが法律上の「義務」なのか「努力義務・マナー」なのかを一度立ち止まって疑う癖をつけることが有効だという。
出題者の意図も理解できなくはないが、多くの人が「理不尽」と感じる問題形式が、本当に安全なドライバーを育てる上で最適なのかは議論の余地があるだろう。もはや形骸化し、受験者をふるいにかけるだけの罠になっているのであれば、そろそろ見直しの時期に来ているのかもしれない。
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