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【保存版】自社の適正工賃を知る!「レーバーレート簡易計算ツール」の活用ガイド

弊社プロトリオスのBSRwebが提供している「レーバーレート簡易計算ツール」を使い、自社の「損益分岐点レーバーレート」を導き出す方法を分かりやすく解説します。

  • #コラム

2026/04/09

昨今の不安定な経済環境ではレーバーレートは「利益を守るための最後の砦」です。特に自動車修理工場においては、単なる価格設定ではなく“経営そのもの”に直結します。コスト上昇の直撃を受ける人件費は、工賃でしか回収できません。専業車体整備工場においては、部品で稼げる利益は雀の涙です。これからは同じ時間でいくら稼ぐかという視点がより重要になってきます。

この記事では、自社の利益構造の見える化・言語化の一助になるべく、レーバーレート簡易計算ツールを解説します。


レーバーレート簡易計算ツール | 業界情報 | BSRweb | 株式会社プロトリオス - PROTO-RIOS INC.

なぜ「レーバーレート」を計算する必要があるのか?

レーバーレートとは、作業員1人が1時間働いた際にかかる費用のことです。 これが分かると、以下のメリットがあります。

  • 赤字の回避: 1時間あたりに稼がなければならない最低ライン(損益分岐点)が明確になります。
  • 根拠のある価格交渉: 「なぜこの工賃なのか」を数字で説明できるようになります。
  • 経営改善のヒント: 稼働率や固定費を見直すきっかけになります。

ツールで算出できる「2つの重要指標」

BSRwebのツールでは、以下の2段階で計算を進めます。

① 工賃稼働率

「就業時間のうち、実際に車を直している時間はどれくらいか?」を表します。

  • 計算のコツ: 日報などから「直接作業時間」を正確に把握することが重要です。移動や掃除、待ち時間は含まれません。

② 損益レーバーレート(損益分岐点)

「会社を維持するために、1時間あたり最低いくらチャージすべきか?」を表します。

  • 計算のコツ: 給与だけでなく、工場の家賃、光熱費、設備ローンなどの「一般管理費」をすべて含めて計算します。

ツールの使い方:3つのステップ

ツールにアクセスし、以下の順に入力していきましょう。

ステップ1:稼働率を算出する

まずは、現場の効率を可視化します。

  • 入力項目: 月間の総労働時間、休憩時間、そして実際の作業時間。
  • ポイント: 稼働率が低い場合は、作業の段取りや指示待ちの時間に問題がある可能性が見えてきます。

ステップ2:工賃以外の粗利を算出する

鈑金塗装の場合、売上は「工賃」だけでなく「部品代」や「材料代」の差益も含まれます。

  • 入力項目: 部品売上や仕入額。
  • ポイント: これにより、「工賃だけで稼がなければならない金額」が明確になります。

ステップ3:損益レーバーレートの確定

最後に、会社の経費(一般管理費)を入力します。

  • 結果: 算出された金額が、あなたの工場の「原価」としてのレーバーレートです。

計算結果をどう活用するか?

ツールで出た数字が、現在設定しているレーバーレートよりも高かった場合、それは「作業すればするほど赤字に近づく」という危険なサインです。

  • 対策A:作業効率を上げる(稼働率をアップさせる)
  • 対策B:経費を削減する(一般管理費を抑える)
  • 対策C:工賃単価の改定を行う(取引先との価格交渉)

まとめ:数字に基づいた経営への第一歩

「職人の勘」に頼る経営から、データに基づいた経営へ。 BSRwebのレーバーレート簡易計算ツールは、無料で何度でもシミュレーションが可能です。

まずは一度、決算書や試算表を片手に入力してみてください。自社の「本当の立ち位置」が見えてくるはずです。



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