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日車協連、高度化車体整備技能講習・鈑金基礎編の講師研修会を開催
2026/04/03
日本自動車車体整備協同組合連合会(小倉龍一会長)は、2月15日に東京都立多摩職業能力開発センター(東京都昭島市)、同23日に奈良県自動車車体整備協同組合会館(奈良県磯城郡)、3月1日に福岡県自動車整備振興会館(福岡県福岡市)で令和8年度高度化車体整備技能講習・鈑金基礎編の講師研修会を開催した。
高度化車体整備技能講習は車体整備士の再教育を目的として、国土交通省後援の下、毎年テーマを変えて開催。同講習の実施に先駆けて開かれる講師研修会は、各地で講師を務める担当者に向けて、講習内容や実習の運営方法などを伝えることを目的としている。
東京会場での研修会の冒頭、小倉会長は「今年はウエインズトヨタ神奈川の協力を受け、鈑金基礎編を開催する。今回のテーマ選定には、若い人に対する鈑金技術の教育方法を考えるという目的も含んでいる。それらについても意識して、技術インストラクターとして指導に臨んでもらいたい」と、今年度のテーマに込めた思いを伝えた。
挨拶する小倉龍一会長
午前中はウエインズトヨタ神奈川の営業推進部・増田智秀室長が、社内で鈑金塗装技術者の教育に携わってきた経験から、技術教育におけるポイントについて講義。“どうすればうまくできるのか”という原理や方法を意味する「技術」と、その技術を使いこなす人の能力を意味する「技能」を分けて訓練するメリット、目指すべきゴールを明確に示すことの重要性などについて、自身の経験を交えながら紹介した。その後、教本の内容で特にポイントとなる、鋼板の熱膨張による影響や温度管理の方法、損傷の確認及び修正方法、絞りやパテ付け・研磨のテクニックなどについて解説。最後に労働安全衛生法の概要と車体整備事業者に求められる対応を示すとともに、各地で指導する講師に対して、各講習会場での確実な情報共有を求めた。
午後は、教育委員会・斎藤和実委員長と同・篠田和也副委員長が講師を務め、実習内容について解説。最初に、パネル修正の指導方法に関する動画を視聴した後、実習で使用するパネルの準備方法を説明した。今回の実習では、日車協連が提供するパネルを専用の治具によって弧を描いた状態で固定し、鈑金作業を行う。全国で共通のパネル・同じ損傷に対して実習するため、他の会場で参加した組合員間でも意見交換することが容易などというメリットがある。続いて、参加者同士でグループディスカッションを開催し、指導方法や鈑金工法について意見を交換した。
各会場の参加者は、東京26人、奈良28人、福岡14人。
日車協連が提供するパネルと、実習の準備方法について説明する教育委員会・斎藤和実委員長(右から 2人目)と同・篠田和也副委員長(右端)