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ホイールのガリ傷はどう修理する?自分で直す手順や業者依頼の費用相場を解説
ホイールのガリ傷とは、縁石などで擦ってできる目立つ傷のことです。本記事では、DIYで修理する具体的な手順や、業者に頼むべき傷の判断基準を解説します。業者依頼時の費用相場も紹介しますのでぜひ参考にしてください。
2026/10/13

ホイールのガリ傷とは、縁石などに接触した際にホイールの外周部が削れてできる目立つ傷のことです。ホイールのガリ傷は、表面の浅い擦り傷であればDIYで目立たなくできますが、歪みや深い傷は業者での修理が必要です。本記事では、傷を放置するリスクや自分で直す手順について詳しく解説します。さらに、業者に依頼する際の費用相場や選び方の基準も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の要約
- 放置するとサビやエア漏れの原因になり、車検に通らない恐れがある
- 表面の浅い傷はDIY可能だが、歪みや特殊塗装のホイールは業者に任せる
- DIYでは洗浄・研磨・パテ埋め・塗装の順で慎重に作業を進める
- 業者依頼の費用は1本あたり1万円から2万円程度で、特殊加工は期間と費用がさらにかかる
- 業者選びでは専用設備の有無や施工事例、事前の説明の明瞭さを重視する
ホイールのガリ傷を放置するとどうなる?

ホイールの傷をそのままにすると、見た目の悪化だけでなく走行性能に関わるトラブルに発展しかねません。具体的なリスクを3つの観点から整理します。
リスクの観点 | 発生する主な問題 |
サビ・腐食の進行 | 塗装の剥がれから水分が侵入し、ホイール全体が劣化する |
エア漏れの発生 | タイヤとの密着性が低下し、徐々に空気が抜けていく |
車検への影響 | 強度不足と判断され、車検に通らないことがある |
サビや腐食が進行しホイール全体の見栄えが悪化する
傷によってホイールの表面を保護している塗装が剥がれると、そこから水分や汚れが侵入してサビが発生します。とくにアルミホイールの場合は、白く粉を吹いたような白サビが広がりやすいのが特徴です。最初は小さな傷でも、放置すればじわじわと腐食が進行していくでしょう。腐食が進むと塗装の浮きや剥がれが広がり、部分的な補修では対応しきれず、剥離から再塗装までの作業が必要になるケースもあります。
タイヤとホイールの隙間からエア漏れを引き起こす
リム(ホイールの外周部分)に深いガリ傷ができると、タイヤとホイールの密着性が失われて空気が漏れ出します。傷の段差や歪みが原因で、密閉状態を保てなくなるためです。このようなエア漏れは急激に空気が抜けるわけではなく、少しずつ進行していくケースが多いのが厄介な点です。気づかずに走行を続けると、バースト(タイヤの破裂)などの重大な事故につながる恐れがあります。
損傷具合によっては安全基準を満たせず車検に通らなくなる
ホイールの変形やひび割れが著しい場合は、強度が不足していると判断され、車検に通らないことがあります。車を安全に走らせるための保安基準を満たしていないと見なされるからです。浅い擦り傷程度であれば問題ないことがほとんどですが、クラック(金属のひび割れ)が生じている場合は交換や本格的な修理が求められます。外観のチェックだけでなく、安全性の観点からも早めに対処しておくと安心です。
参考:道路運送車両の保安基準 | e-Gov 法令検索
自分で直せる傷と業者に頼むべき傷の違いは?
すべての傷をDIYで修理できるわけではなく、状態やホイールの種類によって適切な対応が変わります。自力で直すかプロに任せるかの判断基準を整理しました。
傷の状態・種類 | 推奨される対応方法 |
表面の浅い擦り傷 | 市販のDIY補修キットを使って自力で目立たなくする |
大きな歪み・ひび割れ | 安全性の問題があるため、専門業者に修理を依頼する |
メッキ・特殊塗装 | 元の質感の再現が難しいため、対応可否を専門業者に相談する |
表面の浅い擦り傷であればDIYキットで対応できる
縁石に軽く擦った程度の浅い傷であれば、市販のアルミホイール用補修キットを使って、自力で目立たなくできる場合があります。ガリキズや凹みを埋める専用のパテが市販されており、キズを目立ちにくくすることは可能です。ただし表面の色調まで完全に元通りにするのは難しいのが実情です。DIYでの修理は傷を目立たなくする応急処置に近いため、仕上がりにこだわる場合は業者への依頼を検討するとよいでしょう。
リムの大きな歪みやクラックがある場合はプロに任せる
強い衝撃を受けてホイール自体が歪んでいたり、クラックが生じていたりする状況では、DIYでの修理は難しいでしょう。これらはパテで表面を整えても強度が回復せず、走行中に破損するリスクが残ります。歪みを直すには、専用の機械で金属を修正する作業が必要です。また、割れが生じている場合は、修理を受け付けず交換をすすめる業者もあります。安全に直結する深刻なダメージは、専門の設備を持つ業者に相談しましょう。
メッキや特殊塗装のホイールは自作修理を避ける
表面が鏡のように反射するメッキホイールや、特殊な光沢を持つ塗装が施されたホイールは、DIYでの補修を避けるのが無難です。市販のカラースプレーでは元の輝きや色合いを再現できず、補修した部分だけが不自然に浮いてしまう点がデメリットです。メッキ処理は塗装とは異なるため、専門業者でも元の状態への復元は難しく、施工対象外としている店舗もあります。メッキ調の塗装で目立たなくする方法などを含め、まずは専門業者に相談してみるとよいでしょう。
DIYでホイールのガリ傷を目立たなくする手順

DIYで修理する場合は、専用の補修アイテムを使って段階的に作業を進めるのが基本です。失敗を防ぎ、仕上がりを良くするための具体的な工程を整理します。
補修の工程 | 作業のポイント |
洗浄と脱脂 | シリコンオフを使って汚れと油分を完全に除去する |
バリ取り・研磨 | 耐水ペーパーで傷口のささくれを削り落とす |
パテ塗り | 削った部分にアルミホイール用パテを少し盛り上げて塗る |
成形研磨 | 乾燥後に再度削り、元のホイールの曲線に合わせる |
塗装 | マスキングで保護し、同色のスプレーを数回に分けて吹く |
水洗いとシリコンオフで患部の汚れと油分を完全に落とす
補修を始める前に、カーシャンプーで傷の周辺を水洗いし、泥やブレーキダストをきれいに洗い流しましょう。その後、耐水サンドペーパーで補修部分の塗装膜やサビを落としてから、シリコンオフ(油分を取り除くための専用の脱脂剤)で油分や汚れを取り除きます。
耐水ペーパーで傷口のバリを削り滑らかな状態にする
洗浄が終わったら、傷口の周囲に発生しているバリ(金属が削れてささくれた部分)を平らにならしていきましょう。水で濡らしながら使う耐水ペーパーを用いて、目の粗いものから細かいものへと順番に変えながら研磨します。手で触れたときに引っかかりがなくなり、周囲と滑らかにつながる状態を目指します。削りすぎないように力加減を調整しながら進めていくことが大切です。
アルミホイール用パテを少し盛り上がる程度に塗り込む
傷の溝を埋めるために、アルミホイール専用の補修パテをヘラで隙間なく塗り込んでいきましょう。アルミホイール用のパテはエポキシ樹脂系の2液タイプが主流で、主剤と硬化剤の混合比は製品ごとに異なります。必ず使用する製品の表示どおりに計量し、色が均一になるまでしっかり混ぜましょう。混合が不十分だと硬化不良の原因になります。塗る際はヘラでキズに入り込むようにしごきながら薄くのばすのが基本で、空気が入らないように押し込みながら傷全体を覆い隠していきます。この段階で形を完璧に整える必要はなく、まずは確実に傷の凹みを埋めることに集中してください。パテを塗った後は製品により異なりますが、約4〜5時間(25℃)で硬化するため、しっかり乾燥させます。なお気温10℃以下では硬化しないため、寒い時期の作業は避けてください。
パテ乾燥後に再度研磨しホイールの曲線に合わせて形を整える
塗ったパテが完全に硬化するまで乾燥させた後、再び耐水ペーパーを使って表面を滑らかに削っていきましょう。パテの盛り上がった部分を削り落とし、ホイール本来のなだらかな曲線と一体化するように形を整えます。指先で触って段差や凹凸を感じなくなるまで、丁寧に研磨を繰り返してください。ここでの成形作業が、最終的な見た目の美しさを大きく左右します。
周囲をマスキングしホイールと同色のスプレー塗装を行う
削り終えた部分以外のタイヤやホイールに塗料が付かないよう、マスキング(保護テープやビニールで覆う作業)を施しましょう。その後、ホイールの色に合ったカースプレーを少しずつ数回に分けて吹き付けていきます。一度に厚塗りすると塗料が垂れてムラになるため、薄く重ね塗りを繰り返すのがきれいに仕上げるコツです。最後にクリア塗料を重ねてツヤを出し、十分に乾燥させます。
業者に修理を依頼した際の費用相場と期間

プロに修理を依頼した場合、ホイールの種類や仕上げ方法によって費用と期間が大きく変動する点に注意が必要です。一般的な修理依頼時の目安となる相場感を整理します。
塗装・依頼の種類 | 費用相場と期間の目安 |
一般的なシルバー塗装 | 1本あたり1万〜2万円程度、即日〜2週間程度で完了 |
ダイヤモンドカット加工 | 1本あたり3万〜10万円程度、2週間〜1か月半程度 |
ハイパー塗装 | 1本あたり2万円前後、2週間〜1か月半程度 |
郵送での修理依頼 | 上記に加えて往復の配送日数と数千円の送料がかかる |
シルバー塗装の修理は1~2万円程度の費用で数日~2週間で完了する
一般的な単色のシルバー塗装が施されたアルミホイールの場合、1本あたりの修理費用は1万円台から2万円台に収まるケースが多く見られます。傷の深さや範囲によって価格は変動しますが、大掛かりな加工が必要ないため比較的安価です。作業期間は業者によって幅があり、研磨のみであれば即日対応の店舗もある一方、10日から2週間程度を要するところもあります。預ける期間が長引くほど車を使えない日数も増えるため、依頼前に納期の目安を確認しておくと安心です。
ダイヤモンドカットなどの特殊加工は数万円と1か月前後の期間を要する
ハイパー塗装は1本あたり2万円前後ですが、ダイヤモンドカットの切削加工を本来の状態に戻す場合は、1本あたり3万円台から10万円近くと高額になりがちです。また、専門工場での作業となることも多く、完了までに2週間から1か月半ほどの時間を要します。
郵送で修理依頼する場合は往復の配送日数と送料を考慮する
近隣に専門の修理業者がいない場合、ホイールを取り外して遠方の工場へ郵送で依頼する選択肢もあります。この場合は修理費用に加えて送料がかかる点に注意しましょう。タイヤ付きホイールの送料は片道1,500〜2,000円程度が目安で、往復では数千円ほど上乗せされます。ただし本数や依頼内容によって送料無料や往復送料無料としている業者もあるため、事前の確認が必要です。また、輸送にかかる日数分だけ全体の納期も延びるため、車を使えない期間が長くなります。スタッドレスタイヤなど、別のホイールセットを装着して待てる状況での利用が適しているでしょう。
後悔しないホイール修理業者の選び方
満足のいく仕上がりを得るためには、依頼先の見極めが重要です。数ある業者の中から信頼できる修理工場を選ぶための基準を整理します。
確認すべき観点 | 具体的なチェック内容 |
専門設備の有無 | ホイールの修正機やダイヤモンドカット用の旋盤を自社で保有しているか |
技術力の確認 | 過去の施工事例やビフォーアフターの写真が公開されているか |
対応の明瞭さ | 事前の見積もり金額や納期の説明が明確で分かりやすいか |
ホイールリペアの専門設備や専用マシンを導入しているか確認する
質の高い修理を実現するには、職人の腕だけでなく専用の設備環境が重要です。ホイールの歪みを正確に直すための修正機や、ダイヤモンドカット専用の旋盤などを自社で保有しているかを確認しましょう。設備が整っていない業者はダイヤモンドカットなどの加工を専門工場へ外注することになり、その分だけ預かり期間が長くなるケースもあります。公式サイトや店舗の案内で、自社施工の体制が整っているかを見極めることが大切です。
公式サイトの施工事例や口コミから技術力の高さをチェックする
業者の技術力は、実際に手掛けた過去の修理実績を見ることで推測できます。ウェブサイトやSNSで、さまざまな種類のホイールの「修理前と修理後」の写真を多数公開している店舗は、豊富な経験を持っていると考えてよいでしょう。また、「自分のホイールと同じような傷がきれいに直っているか」を確認する材料にもなります。「傷がどこにあったか分からない」と評価される口コミの多い業者を選ぶのが安心です。
事前の見積もり金額や納期の説明が明確な店舗を選ぶ
修理を正式に依頼する前に、傷の状態をしっかりと確認し、正確な見積もりを提示してくれる業者を選ぶと安心です。料金体系が曖昧で作業してみないと分からないと説明を濁す店舗は、後から追加費用を請求されるトラブルにつながる恐れがあります。どのような工程で直し、いくらかかり、いつ終わるのかを納得いくまで説明してくれる担当者であれば、大切な愛車を安心して預けられます。
【関連記事】車の修理見積もりはどこに頼む?費用相場と注意点を解説 | BSRweb | 株式会社プロトリオス - PROTO-RIOS INC.
まとめ
ホイールのガリ傷は、浅いものであればDIYキットを使って目立たなくできる場合があります。しかし、歪みやひび割れを伴う重度の損傷や、特殊な塗装が施されたホイールの場合は、安全性を確保するためにもプロに任せるのが安心です。
「本当に自分で直せるのだろうか」「修理の失敗でさらに見栄えが悪くならないか」と不安に感じる方も少なくありません。仕上がりの美しさと走行時の安全性を重視するなら、実績のある専門業者に見積もりを取ったうえで判断するとよいでしょう。
プロトリオスが運営するBSRwebや「月刊BSR」では、自動車鈑金塗装・車体整備業界向けにEVシフトに伴う最新の技術動向や現場の安全対策に関する実践的な知見を発信しています。業界内の先進事例や専門業者との連携ノウハウを継続的に収集し、自社の適正なリサイクル対応や新たな事業戦略の構築に役立ててください。
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