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システムユーザーレポート vol.18 A.T.Sバロン(ラクロスⅡ)
70年の歴史を受け継ぎ、次のステージへ
2026/03/17
創業70年を迎える老舗整備工場
滋賀県南東部に位置し、忍者の里や信楽焼のたぬきで有名な甲賀市。同市のほぼ中央に工場を構えるA.T.Sバロンは、今年で創業70年を迎える老舗整備工場で、種村英明社長は4代目に当たる。種村社長の祖父である直道氏が国鉄バスの整備部門での経験を活かし、1953年に現在地から程近い貴生川駅前で自動車整備業を始めた。また、1960年には県内6番目となる分解整備認証を取得した歴史ある工場でもある。
種村英明社長
現在、大型車を含めた車検・点検整備は月間平均160台が入庫し、整備スタッフ5人と事務スタッフ3人の計8人で処理する。また、鈑金塗装も年間60台程度の入庫があり、同敷地内にある鈑金塗装工場へ外注するほか、新車、中古車販売、車両のリースも取り扱う。
検査員資格を持つ種村社長は、大学卒業後にカーメーカーに5年ほど勤務した後、2006年に同社へ入社。主に営業や車検を担当し、8年前に社長に就任した。
同社の強みはなんと言っても大型車整備。国鉄バスの整備から始まった歴史は脈々と受け継がれ、大型車整備における技術と設備には絶対の自信を誇る。昨年には大型車の検査ラインをリニューアルした。また、大型車専用の16トン+16トンタンデムツインリフト1基を備え、これは「県内でも設置している工場は少ないのでは」と胸を張る。このほかにも4トン門型リフトが2基、同2柱リフトが2基など、大型車を整備するのに充分な設備がそろっている。
昨年リニューアルした大型車両の検査ライン
売り上げ分析の抽出条件が充実
同社がラクロスⅡを導入したのは2021年。きっかけは滋賀県自動車整備商工組合からの推奨でプロトリオスを知り、導入を決めた。現在は整備システムとして2台使用しており、メインの1台で整備関連の見積りを作成し、もう1台は主に売り上げや請求業務に使用している。
鈑金塗装については自社で見積り作成をしていないが、外注先が作成した見積書には種村社長自身が必ず目を通す。時には修正を加えることもあり、その見積書を基に保険会社との協定を同社が行っている。
システムの評価をたずねたところ、「整備履歴が一つの画面で確認できるのはすごく助かっており、一番評価しているポイント」と語ってくれた。伝票画面で作業名称を入力すれば以前に作業した日付、工賃、部品代などが一つの画面で確認でき、誰でも実施時期や作業内容、価格などが簡単に把握できる。
また、「売り上げ分析する際の抽出条件を細かく設定できるのもお気に入りの一つ」。顧客の利用内容や地域、期間指定、詳細型や簡易型など、かゆいところに手が届くような抽出条件を設定できるのが、大いに役立っているようだ。「将来的には現場にもう1台追加し、すぐに必要なデータを参照できる体制を作りたい」。
今後は、Webサイトのリニューアルを通じて新規顧客を開拓し、次のステップに進むことを目標に掲げる。「一人ひとりの顧客を大切にした地域密着型のスタイルで、車にかかわるすべてを任せてもらえる整備工場でありたい」。Automobile・Total・Service、という社名の通り、トータルカーサービスを提供する整備工場のバロン(王や男爵等の意味)になる。
作業中の大型車用タンデムツインリフト
※本ページは、月刊ボデーショップレポート 2023年9月号に掲載の記事を元にしています。
※掲載内容は、取材当時のものです。

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