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【ジャパントラックショー2026:ふそう】大型トラック用としては珍しい100%化学合成かつ低粘度の「ふそうプレミアムエンジンオイル0W-20」とは?
「スーパーグレート」搭載6R30型エンジンに適合。燃費改善や交換サイクル延長に貢献
2026/07/14
2026年5月14~16日にパシフィコ横浜で開催された、トラック・輸送業界の展示会「ジャパントラックショー2026」。
三菱ふそうトラック・バスのブースでは、同社の大型トラック「スーパーグレート」重量物運搬用セミトラクタ「FV-R」型(リーフサス車・6x4後2軸)へ、2025年11月に追加された第5輪荷重20トン車を展示。
ふそう・スーパーグレートFV-R第5輪荷重20トン車
その傍ら、同車に搭載される6R30型12.8L直列6気筒ディーゼルターボエンジンと、同エンジンに適合する100%化学合成の「ふそうプレミアムエンジンオイル0W-20」も出品、紹介されていた。
ふそうプレミアムエンジンオイル0W-20
SAE粘度0W-20の100%化学合成エンジンオイルは、乗用車では今や、高性能ターボエンジン向けであっても珍しくない。
だが、高速道路での高負荷走行あるいは休憩時のアイドリングが長時間連続する、エンジンにとって極めて過酷な使用環境が日常的で、総走行距離も70~100万kmに達する傾向にある大型トラックでは、今なお粘度の高い鉱物油や部分合成油の方が一般的だ。また100%化学合成油に比べて安価ということも、大きなメリットにつながりやすい。
鉱物油(左)と100%化学合成油(右)のサンプル。後者は透明で不純物が極めて少ないことが分かる
ではなぜ6R30型エンジンは0W-20の100%化学合成油に適合するようになったのか。それはもちろん、エンジン自体がそれを前提として設計されていることが、要因としては大きい。
6R30型12.8L直列6気筒ディーゼルターボエンジン
具体的には、ボールベアリングターボの採用(390kW仕様を除く)などによるフリクションロス低減、低回転域のトルク向上およびAMT変速制御の変更=高回転域の多用抑制、燃料噴射制御の高精度化による燃料噴射量低減=エンジンオイルの燃料希釈抑制、などが挙げられる。これらにより、粘度の低いオイルでもエンジン保護に必要な油膜が不足することなく、オイルによる攪拌抵抗や摩擦抵抗を減らし、燃費を改善することが可能になる。
6R30のボールベアリングターボチャージャー
そのうえでエンジンオイルも100%化学合成とすることで、鉱物油などに対し不純物が少なくなるうえ分子サイズのバラツキも減るため、蒸発しにくく(=減りにくく)性能が安定するうえ、酸化もしにくくなるためスラッジの発生を抑えることができる。
従ってエンジンオイルの寿命も延びるため、オイル単価の上昇を補って余りあるほど交換頻度を下げることが可能となる。つまり整備工場への入庫頻度も下げられ、車両の稼働率も上げられるというわけだ。
鉱物油(左)と100%化学合成油(右)の分子構造イメージ。後者は不純物が少なく分子サイズのバラツキも少ないことを説明
昨今の物流業界では、少子高齢化や「2024年問題」によるドライバー不足は言うに及ばず、燃料やオイルの供給不安定化も極めて深刻な問題となっている。だからこそ、車両稼働率向上、交換頻度低減、燃費改善などに少なからず寄与する、「ふそうプレミアムエンジンオイル0W-20」に適合するエンジンのさらなる拡大を期待せずにはいられない。
ふそう・スーパーグレートFV-R第5輪荷重20トン車
(文・写真=遠藤正賢)
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