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スズキ、スイフト 5万6746台をリコール 燃料ポンプ不具合でエンストの恐れ

  • #一般向け

2025/05/29

スズキは5月29日、同社のコンパクトカー「スイフト」計5万6746台のリコールを国土交通省に届け出た。低圧燃料ポンプの不具合により、走行中にエンストに至る恐れがある 。

不具合の詳細と原因

リコールの対象となるのは、低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)が燃料によって膨潤する評価が不十分であったこと、およびインペラとポンプケースのクリアランスが不適切であったことが原因 。これにより、燃料の成分で膨潤したインペラがポンプケースと接触し、燃料ポンプが作動不良を起こす可能性がある 。最悪の場合、走行中のエンストに至る恐れがあるという 。

これまでに52件の不具合が報告されているが、事故の発生はない 。今回のリコールは市場からの情報に基づいて実施される 。

改善措置と周知方法

全車両に対し、低圧燃料ポンプを対策品に交換する 。改善措置が施された車両には、IDプレートに黄緑色のシールが貼付される 。

ユーザーへはダイレクトメールまたは電話等で通知される 。また、自動車特定整備事業者等には日整連発行の機関誌に掲載され、スズキのインターネットホームページにも掲載される 。

リコール対象車の詳細

リコール開始日は令和7年5月30日 。

以下にリコール対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲と製作期間を示す。なお、この範囲には対象とならない車両も含まれる場合がある 。

車名

型式

通称名

車台番号の範囲

製作期間

対象台数

備考

スズキ

CBA-ZC33S

スイフト

ZC33S-100043~ZC33S-132872

平成29年8月9日~令和2年4月14日

32,798

スズキ

4BA-ZC33S

スイフト

ZC33S-400001~ZC33S-423966

令和2年4月7日~令和4年4月20日

23,948

(計2型式)

(計1車種)

(製作期間の全体の範囲) 平成29年8月9日~令和4年4月20日

(計56,746台)