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シンナー不足・シンナー値上げ対策に!シンナーリサイクル革命「マジックパウダー」

  • #トピックス

2026/05/20

昨今、鈑金塗装業界を悩ませている深刻な「シンナー不足」とそれに伴う「コスト急騰」。スプレーガン洗浄用のシンナーは、売上に直接的に関わる経費ではないにもかかわらず、現場では湯水のごとく使用されているのが実態である。厳しい市場環境において、コストカットは工場運営の要となっている。

捨てるしかなかった使用済みの洗浄用シンナーを「使える」状態へと生まれ変わらせる、環境に配慮したシンナー再生剤「マジックパウダー」に注目する。

問い合わせ殺到により緊急復刻を遂げた背景

ビック・ツール(新井義一社長)の「マジックパウダー」は、約20年前に発売した製品。現在のシンナー不足やコスト急騰に苦しむ市場の状況を受け、塗料販売店各社から問い合わせが殺到した。 「ユーザーに還元したい」というメーカー側の思いから、完全数量限定生産での緊急復刻に至った。

限定生産分はすでに完売しているが、継続を要望する声が多ければ追加生産も検討されるという。持続可能性が重視される現代において、まさにSDGsの先駆け的な存在と言える製品である

電気・装置不要で実現する大幅なコスト削減

従来、シンナーを再生するにはシンナーリサイクラーの導入が必要だが、これらは購入費用が高い上、カートリッジ交換などの維持費も掛かる。対して「マジックパウダー」は、電気や装置を一切必要としない。

  • 自然由来成分で安全 自然由来の3種の石灰を使用する特別な配合で作られている。自然界の岩石を主成分とした無機化合物であり、安全に処理することが可能。
  • 優れたコストパフォーマンス 1袋(2.0kg)で、使用済みシンナー8ℓを3〜5回繰り返し再生できる。これにより、シンナーコストの大幅削減に貢献する。
  • 廃棄処理の簡略化 廃シンナーの回収が減少する中、使い終わった沈殿物は天日干しをすることでシンナーのみが揮発し、石灰だけが残る。そのため、産業廃棄物として処理が可能。

基本スペック

項目

詳細

型式

MP-1

用途

洗浄用シンナーの再生

成分

無機化合物

容量

2kg

正しい使い方と注意点

本製品の最大の利点は、その手軽さにある。シンナーの再生において、攪拌以外に余分な手間は一切かからない。マジックパウダーを混ぜて一晩おくだけの簡単な工程である。

使用手順

  1. ペール缶に使用済みシンナーをためる(約8ℓ)
  2. 本剤投入(1袋)
  3. 攪拌する
  4. 一晩おく
  5. きれいな角缶に移す

⚠️ 使用上の注意

  • 対象となる使用済みシンナーは、残ネタを含まない「スプレーガン洗浄に使用したシンナーのみ」である
  • 残ネタを含んだシンナーや、色濃度の濃いものは再生できない
  • 過去に「分離しない」というクレーム事例があったが、これは顔料が多すぎることが原因であった。使用済みシンナーには絶対に残ネタを混ぜないよう現場での徹底が必要

洗浄用シンナーのリサイクルが今後のスタンダードへ

今後の需要動向は米・イランの情勢などにより不透明な部分もあるが、シンナーの値上がりは今後も続くと予想される。

売り上げに直接かかわらない洗浄用シンナーの経費をいかに抑えるかは、すべての鈑金塗装工場にとって喫緊の課題である。これからの業界においては、洗浄用シンナーを単に使い捨てるのではなく、自社でリサイクルしコストカットを図ることが、新たなスタンダードとなっていくに違いない。

追加生産が決定した暁には、ぜひ現場への導入を検討すべき製品である。