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ジェイソン・ステイサム、 リアルアクションへの原点回帰! これが僕らのステイサム!「シェルター」

シネマエンドレス

  • #コラム
  • #一般向け

2026/08/07



ステイサム作品というジャンルの一つの到達点か!?

スコットランド沖の孤島で隠遁生活を送るメイソンは、忠実な愛犬だけを伴い、灯台で一人暮らしをしていた。週に一度の物資はジェシーという少女とその叔父によって届けられていた。

ある日、猛烈な嵐によってジェシーが叔父のボートに戻ろうとして溺れかけた時、メイソンはためらうことなく命がけで救出に向かう。英国政府の元特殊部隊員であるメイソンと、家族を亡くしたジェシーは心を通わせていくが、突如として情報機関MI6に襲撃されてしまう。

実はメイソンは元MI6長官マナフォートの恨みを買い、政府の抹殺リストに登録されていたのだ。すべての落とし前をつける決意を固めたメイソンは、ジェシーを守りながら英国本土に舞い戻るが、行く手にはMI6の監視網とスゴ腕の刺客が待ち受けていた……。

孤高のアウトローへの原点回帰と、心やさしき守護者という「これこそステイサム!」と言わんばかりのまばゆい雄姿を目撃せよ!

ランニングステイサム!

サブカルおじさんの推しどころ

日本文化において、長年積み上げられた歴史と手順が洗練され、芸術の域に達したものを様式美と呼ぶ。茶道や歌舞伎、あるいは印籠で悪を討つ「水戸黄門」などもその一種だろう。

本作最大の魅力は、まさにジェイソン・ステイサムという唯一無二のアクションスターによる徹底された様式美にある。

常に眉間にしわを寄せ、言葉少なで、しかし誰よりもやさしく、無慈悲なまでに強い。観客の期待を1ミリも裏切らない「誰もが知るあのステイサム」の安心感がここにある。今回はコミカルテイストも一切なく、ハードボイルド・ステイサムを存分に楽しめるだろう。

また、悪役マナフォートを演じるのは「生きる LIVING」の主演ビル・ナイ。自身の権力と地位に執着する老獪なヒールっぷりが実に渋い。こういうジジイのキャラが立っている作品にハズレはない。

ナイトクラブでの戦闘シーンは、テクノ・ハウスミュージックの聖地であり、筆者のいつかは行ってみたい場所の一つであるロンドンの名門クラブ「Fabric」で撮影されているのも好きな人にはたまらないだろう。少なくとも筆者はイギリス行きにますます思いを募らせるのである。

激しい死闘の連続でありながら、確約されたカタルシスに不思議と癒やされる。これまでジェイソン・ステイサムが積み重ねてきた様式美の極致とも言える一作。

ちなみに、ジェイソン・ステイサムの映画デビュー作品は、今月紹介した「グレイ・ミッション」の監督であるガイ・リッチーの「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」である。覚えておくと役に立つ時があるかもしれない。いや、ないな。

おじいちゃんとステイサム!

「シェルター」

監督:リック・ローマン・ウォー

配給:キノフィルムズ

8月28日(金)より全国公開
©2026 Fire Hawk Productions Limited. All Rights Reserved.

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