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車両盗難、5年ぶり最多更新 ランクル被害が突出、高額車両への対策急務

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2026/03/06

日本損害保険協会が3月4日に発表した「第27回自動車盗難事故実態調査」によると、2025年の車両本体盗難件数は2,746件に達し、直近5年間で最多となった 。特にトヨタ・ランドクルーザーの被害が深刻で、車両本体・車上ねらい共にワースト1位を独占している 。



車名別盗難状況(車両本体盗難)

順位

2023年 車名

構成比

2024年 車名

構成比

2025年 車名

構成比

1

ランドクルーザー

14.7%

ランドクルーザー

27.5%

ランドクルーザー

30.0%

2

アルファード

14.0%

アルファード

11.6%

アルファード

8.7%

3

プリウス

11.8%

プリウス

9.4%

プリウス

7.4%

4

レクサスLX

4.6%

レクサスLX

4.4%

クラウン

5.0%

5

ハイエース

2.3%

レクサスRX

3.6%

レクサスRX

4.1%

6

クラウン

2.0%

クラウン

2.5%

レクサスLX

4.0%

7

ヴェルファイア

1.7%

ハイエース

1.7%

ハイエース

2.1%

8

レクサスRX

1.6%

ヴェルファイア

1.5%

レクサスLS

1.9%

9

ハリアー

1.4%

レクサスLS

1.4%

ハリアー

1.6%

10

メルセデスベンツ

1.4%

ヴォクシー

0.8%

ヴェルファイア

1.3%

上位10車種計

1,446台

55.7%

1,608台

64.3%

1,818台

66.2%

その他

1,151台

44.3%

891台

35.7%

928台

33.8%

合計

2,597台

100%

2,499台

100%

2,746台

100%

高額化する被害額と損害率の相関



注目すべきは1件あたりの支払保険金の上昇だ。車両本体盗難では1件あたり297.5万円と、2023年の237.9万円から2年で約25%も跳ね上がった 。車両価格の高騰が背景にあり、年間の総支払保険金は約82億円に達している 。

こうした保険金支払い額の増加は、損害保険各社の収支を圧迫する一因となっている。2024年度の損害率は期末で64.1% 、2025年度中間も59.2% と高水準で推移しており、昨今の自動車保険料値上げの要因の一つとして、盗難被害による多額の保険金支払いが無視できない影響を与えていることは明白だ。

被害は愛知県が突出


地域別では愛知県の被害が突出しており、全国の支払件数の22.7%を占める 。入庫車両が特定車種(ランクル、アルファード、プリウス等)である場合、ハンドルロックや防犯設備の活用など、複数の防犯対策を改めて周知することが、顧客の資産を守る車体整備士の新たな役割といえそうだ 。


都道府県別支払件数(車両本体盗難)

順位

2023年 都道府県

件数

2024年 都道府県

件数

2025年 都道府県

件数

1

愛知県

411

愛知県

515

愛知県

622

2

千葉県

301

埼玉県

357

埼玉県

306

3

大阪府

298

千葉県

261

神奈川県

279

4

埼玉県

277

茨城県

185

千葉県

233

5

神奈川県

264

神奈川県

179

大阪府

224

6

茨城県

202

大阪府

179

茨城県

206

7

群馬県

96

東京都

107

群馬県

138

8

岐阜県

81

栃木県

107

静岡県

114

9

三重県

80

群馬県

104

栃木県

96

10

栃木県

80

岐阜県

78

岐阜県

90




<日本損害保険協会 第27回自動車盗難事故実態調査結果>
https://www.sonpo.or.jp/news/release/2025/a5663v00000031kf-att/260304_01.pdf