Q&A 鈑金・塗装のご相談
加算基礎数値
2023/09/22
Q
- 質問者
パンダさん
加算基礎数値に含まれる、隣接パネルのボカシについて。
2コート、3コートにおけるボカシの定義ですが、クリアコートは隣接パネル内でのボカシ前提でしょうか?それとも隣接パネル全体を包み込む前提でしょうか?
クリアコート全体の程(隣接パネル2枚)だと、1コートソリッドでの加算基礎数値とさほど大きく変わらないのは何故でしょうか?
A
- 回答者
プロトリオス
ご質問ありがとうございます。ぼかし塗装について回答させて頂きます。
ぼかし塗装、つまり、加算基礎数値に含まれる塗膜加算についてのご質問という前提で回答させて頂きます。ご存知かと思いますが、ぼかし塗装および塗膜加算について指数テーブルマニュアルに次のような表記があります。
・ぼかし塗装
ソリッド以外の塗膜(メタリック、2コートパール、3コートパール)の場合、フェンダやドアなど境界線で区切られている隣接パネルへカラーベースを徐々に薄くなるように塗装する事で、取り替えたパネルとそうでないパネルの色味の違いをわかりにくくするために行う作業です。
クリヤはパネル単位で塗装するのが一般的です。
・塗膜加算
ソリッドでは発生しないぼかし塗りに関する作業(マスキングの増加分、ぼかし塗り作業、ぼかしパネルのみがき作業等)やコート数(パールベース、クリヤ)の増加作業量分をとりまとめたもので、ソリッド以外の塗膜に設定しています。
作業量は、塗膜の種類によって異なるため、塗膜の種類それぞれに設定しています。
ぼかしの作業量は、ぼかし作業する隣接パネルの組み合わせにより異なりますが、利便性を考慮して、いくつかの修理形態による作業を平均した作業量を塗膜加算としています。
『指数テーブルマニュアル』(2022年10月発行)より一部抜粋
上記にあるようにクリヤはパネル単位という事ですので、パネル全体と理解して頂いて良いかと思いますが、あくまでも一般的という表記もある通り、例外が発生する事もあるかと思いますので、案件ごとに確認する事は必要かと思われます。
あと、ソリッドの加算基礎数値と大きく変わらないというご質問ですが、具体的なご質問の内容を理解しかねる事もあり、今回は回答を控えさせて頂きます。ご了承下さい。
いずれにせよ、指数テーブルマニュアルにある通り、ぼかし作業の作業量は平均値として設定されており、また、指数は年間を通してみれば、大きな過不足は出ないという考えの下で策定されている面もありますので、必ずしも個別の作業内容全てに合致するものではないという事もあります。バランスよく案件ごとに対応して頂く事も必要かと思われます。
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