Q&A 

    補強板、裏当て鉄板について

    • #鈑金

    2013/09/06

    Q

    質問者
    タキザワ自動車さん

    クォーターパネル交換

    ロッカーパネル交換

    センターピラー交換

    上記のような作業の場合に、補強板(裏当て鉄板)について質問いたします。

    保険修理で、上記の作業の場合モレノンで見積もりを作成する際、

    補足説明欄で『補強板作成含む』とあれば、特に問題はありませんが、

    補強板の補足がない場合、当社では独自に『補強板割増し』という計上を行っております。

    車体整備士の教科書では、スポット溶接は数を増やし、突合せ溶接の際は『裏当て鉄板』を入れる事。

    このような内容になっておりますが、とあるアジャスターは

    修理書には、そのような記述はない。

    との事で、作業自体を過剰整備だと言い、認めてもらえなかった。

    補強板作成は、全ての車に対して行わなければ強度の低下が必ずありえる事。

    それを言っても、過剰整備だと言い張るアジャスター。

    突合せ溶接の補強板作成料金をいただけないのならば、補強板を入れるだけ時間のムダとなりえる。

    しかし、強度低下は著しく、そのままでお客様に納車する事なんてできませんよね?

    結果的には、保険会社が支払う支払わない以前の問題ですので、当社では施工して納車しておりますが・・

    補強板の写真もアジャスターへ提出し、車体整備士の話をしても、一切認めていただけないのはいかがなものかと思い質問させていただきました。

    A

    回答者
    プロトリオス

     現状、ボデー修理書をはじめとした自動車メーカー発行資料などを用い、自動車メーカーの指示どおりの作業内容で修理を行えば強度は確保できるとされています。自研センターはその(自動車メーカーの指示どおりの)作業内容で指数を策定していますので、(付帯作業として)「補強板作成」が含まれている旨の記載がなければ、それは必要のない作業だと言えます。

     ただし、指数は「相手部位が正常」であることを前提としています。それに沿っていない、つまり相手部位も何らかの損傷を受けている場合は、指数の前提から逸脱することになります。もちろん自動車メーカーの資料には、指数の前提となる「相手部位が正常」云々の記述はありません。

    自動車メーカーの修理書の記述内容を持ち出し「過剰整備だ」と言われるのでれば、逆に指数の前提である「相手部位が正常」ということを挙げてみるのもよいのではと思います。

     また指数における作業内容は原則として、自動車メーカーの修理書に記載された方法と手順に則った作業を自動車メーカー指定または推奨する工具を使用して行うこととしています(自研センターにおいて安全確実な修理が可能でより合理的な作業が可能と判断した場合はその限りではありません)。

    たとえば工場の設備等の関係により、自動車メーカーの指定する作業方法が不可能な場合もあります。中には高額な溶接機を必要とする車種や作業もあり、その設備費用を対応単価への反映を認めていただけないのであれば、先の「過剰整備だ」という言葉も少し疑問を抱かざるを得ません。

    自動車メーカー指定または推奨の工場設備や工具でなければ強度や安全を確保できないということではありませんが、その差を埋めるべく、技術や補強板などの作業で賄うことができているのであれば、それも交渉材料のひとつとなるかと思います。

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