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ダンロップ サマータイヤとスタッドレスタイヤの性能を両立させたオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」
水や低温でゴムが柔らかくなる新技術「アクティブトレッド」を初採用
2024/08/11
住友ゴム工業は、ジャパンモビリティショー2023で発表した新技術「アクティブトレッド」を初めて採用し、水や低温でゴムが柔らかくなる性質を備えたオールシーズンタイヤ「ダンロップ・シンクロウェザー」を、2024年10月1日より順次発売する。
ダンロップ・シンクロウェザー
「アクティブトレッド」では、ゴム内のポリマー間の結合の一部を「共有結合」から、水で脱着できる「イオン結合」に置き換えることで、水に触れるとポリマーとシリカがほどけてゴム表面が柔らかくなり、ウェット路面でグリップ性能が向上する一方、乾燥するとポリマーとシリカが結合し剛性感が戻る性質を付与。
これにより、同社のスタンダードスタッドレスタイヤ「ウィンターマックス02」より大幅に高く、スタンダードサマータイヤ「エナセーブEC204」と同等以上のウェットブレーキ性能を得ることに成功している。
「アクティブトレッド」のウェット路面とドライ路面での特性変化イメージ図
さらに、ゴム内のグリップ成分の一部を、ポリマーから切り離しても機能する材料に置き換えることで、常温ではスタンダードサマータイヤと同等の剛性を持ちながら、低温の氷上路面ではゴムが柔らかくなる性質を付与。
「ウィンターマックス02」と同等の氷上ブレーキ性能を得るとともに、高速道路冬用タイヤ規制でも走行可能な「スノーフレークマーク」と、国連規定で定められた氷上性能の基準をクリアしたタイヤを表す「アイスグリップシンボル」を刻印している。
従来ポリマーと「アクティブトレッド」の温度変化によるゴムの特性変化イメージ図
また、低ノイズと高い排水性・排雪性を両立させる、V字溝設計のトレッドパターンを新開発。形状の異なる2種類のブロックをランダムに配置することでタイヤノイズの周波数をコントロールしたほか、接地面全体を均一にすることで、「エナセーブEC204」と同等以上の静粛性と耐摩耗性能を実現した。
「シンクロウェザー」と「エナセーブEC204」、「ウィンターマックス02」、「オールシーズンマックスAS1」の適合路面比較表
これらの技術により、サマータイヤとスタッドレスタイヤの性能を両立させ、過酷な積雪・凍結路面以外の路面を問わず走行可能としたことで、豪雪地帯以外では夏期・冬期のタイヤ履き替えを不要とするほか、廃棄タイヤ数の削減も期待できるとしている。
初期発売サイズは40種類、価格は2万1450円(175/65R15 88H)~6万9630円(245/40R18 97V)。将来的には22インチまで合計100サイズ以上を設定する計画。
問い合わせ先
住友ゴム工業 タイヤお客様相談室
東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル
フリーダイヤル 0120-39-2788
https://tyre.dunlop.co.jp/
「シンクロウェザー」の設定サイズおよび価格表
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