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ホンダ、世界初となる自動運転レベル3の型式指定を取得
2020/12/15
本田技研工業はこのほど、世界で初めて自動運転レベル3の型式指定を取得した。高速道路渋滞時など特定の条件下でシステムが人(ドライバー)に代わって運転が可能となる。認可を取得した自動運行装置、Traffic Jam Pilot(トラフィック・ジャム・パイロット)を搭載したレジェンドは、2020年度内の発売を予定している。
一方、11月19日に発表されたトヨタのLSはAdvanced Driveの採用を見送り、2021年発売予定とした。トヨタとホンダ、両社ともにレベル3の自動運転機能の発売には至っていないものの、どうやら日本初はホンダとなりそうだ。
型式指定を取得したことによって、限定的だが自動運転が可能になる。具体的な条件を一部紹介すると、高速道路などの自動車専用道路において、自車の速度が自動運行装置の作動開始前は約30km/h未満、作動開始後は約50km/h以下の時に使用できる。渋滞した高速道路での運転が自動化できる。
自動運転が可能になったことにより、気になるのは自動運転機能を使用している最中に起こった事故についてだが、結論から言うと現行と変わらない。
運転供用者(ドライバーや事業者)が保険会社を通じて被害者に保証する。つまり、運転供用者に課せられる責任は従来と変わらない。つまり、一般にレベル3の自動運転機能を使用している最中にもしものことがあったとしても、保険の運用はこれまでと同じである。
だが、一部例外もある。レベル3以上の自動運転機能実装がいよいよ現実味を帯びてくる中、東京海上日動火災保険は自動運転中に発生した事故について、自動車保険を支払った場合でも、更新契約の保険料が増えない扱いとすることを発表した。対象は、2021年4月以降に開始する同社すべてのノンフリート自動車保険。また、適用にあたって保険料の追加負担も発生しない。
むろん、レベル3以上の自動運転機能を使用しての事故を対象としており、レベル2以下の運転支援機能(ハンズオフの渋滞時自動追従支援システムや駐車支援機能など)を使用しての事故や、整備不良などに起因する場合はこの限りではない。
カーメーカーの自動運転機能の開発競争を受け、保険商品も変化している。
自動運転車であることを示すステッカーが外向け表示として貼り付けられる
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