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大井産業、塗装シミュレーター「エコペインター」を日本初導入

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2025/09/25

　大井産業（波多江正樹社長、本社＝福岡県福岡市）は、同社研修センター（同市）に韓国のITベンチャー企業BRTECH社の塗装シミュレーター「エコペインター」を日本で初めて導入した。

　同シミュレーターは、スプレーガンを用いた被塗物への塗装動作を精密なトラッキング技術で読み取り、実測データとしてガンの角度や距離、速度などを可視化する。専用ゴーグルを装着したVR（仮想現実）空間での塗装体験とは異なり、よりリアルな塗装作業を体験できるのが特徴。また、パネルや塗料、塗装機器類、安全衛生対策などの準備が不要な上、実際に塗料を吹き付けることがなく衛生的。すでに韓国国内のカーメーカーや自動車整備学校、工業高校などの教育機関が導入しており、塗装技術者の育成に活用されている。

　体験できる塗装作業は、ブロック塗りするパネルモードと、日本向けに設定されたボカシ塗装モードの2種類。塗料やスプレーガンは詳細な仕様が設定でき、実際の塗装作業に近い測定データが取得可能。また各種データを数値化し、スコアを採点するだけでなく、スプレーガンの軌跡とヒートマップで示した膜厚の厚さがモニターに映し出されるほか、真上と横から撮影した実際の塗装動作を映像で振り返ることもできる。

　4月12・13日に開かれた同社主催の展示会「大の市」で同シミュレーターを初披露し、多くの来場者から高い関心が寄せられた。今後は、経験の浅い技術者向けの塗装実習や溶剤系塗料から水性塗料への切り替えに伴うトレーニングなど、同シミュレーターを活用した研修カリキュラムを用意する。