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NIQ/GfK、2024年のタイヤ・エンジンオイル・自動車用バッテリー販売動向を発表
夏タイヤは15インチ以上、エンジンオイルは0W-16、バッテリーはISS車対応タイプが拡大傾向
2025/02/25
NIQ/GfK Japanは2025年2月4日、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データ等を元にした、2024年のタイヤ、エンジンオイル、自動車用バッテリーの販売動向を発表した。
タイヤについては、販売本数が全体で1%減(前年同期比。以下同)。店頭販売は2%増となったものの、インターネット販売は5%減となった。
NIQ/GfKは、店頭とインターネットで明暗が分かれた一因として、14インチタイヤの販売動向を分析している。
店頭では数量前年比が5%増加したのに対し、インターネットでは26%減少しており、その中でも155/65R14は店頭では9%増に対し、インターネットでは36%減。この結果、155/65R14の数量構成比は店頭で23%(前年+2%)、インターネットで9%(前年-4%)となっている。
2024年の夏タイヤ全体および155/65R14の数量前年比グラフ
夏タイヤ販売における直近5年間のタイヤリム径の数量構成比では、15インチ以上が拡大傾向。特に15インチと18インチが増加し、それぞれ25%から27%、6%から8%へと拡大している。18インチは対2020年比で1.4倍の規模となり、235/50R18では1.8倍となった。
夏タイヤリム径別数量構成比の推移
冬タイヤの2024年9-12月期数量前年比は全体で8%増、店頭では8%増、インターネットでは9%増と堅調に推移。地区別にみると、東北(数量前年比12%増)と首都圏(同19%増)で好調だったことが貢献した。主要サイズでは155/65R14が数量前年比14%増、205/60R16が同13%増と2桁成長を遂げている。
オールシーズンタイヤの2024年通年の数量前年比は、全体で3%増と微増であったものの、引き続き前年を上回って推移。店頭では数量前年比29%増と、著しい成長を遂げる一方、インターネットでは同16%減と前年を割り込んだ。オールシーズンタイヤの店頭販売のうち43%を占める首都圏では、数量前年比36%増と大幅な伸長を見せた。
オールシーズンタイヤの2024年店頭地区別数量構成比グラフ
エンジンオイルの4L缶販売は全体で3%減、店頭販売は2%減、インターネット販売は14%減。3L缶も全体で4%減だったが、1L缶は同12%増となった。
4L缶の粘度別動向としては、0W-20が5%減、5W-30が同4%減、5W-40が18%減となったものの、0W-16は21%増と大きく成長。
ベースオイル別では、鉱物油が10%減、全合成油が4%減なのに対し、部分合成油は同3%増となった。
エンジンオイル4L缶の2024年粘度別数量構成比グラフ
自動車用バッテリーについては、販売個数は全体で10%増、店頭販売は6%増、インターネット販売は16%増。
規格別では、B20が店頭で20%増、インターネットで29%増だったが、最も販売の多いB19は店頭で4%減と前年を割り込んだ。
種類別では、標準車・充電制御車(通常車)とアイドリングストップ車(ISS車)兼用が拡大傾向にあり、数量構成比22%と、前年から4%増加。反面、通常車専用が60%に縮小した。
2024年自動車用バッテリー種類別数量構成比
2025年のカー用品市場について、NIQ/GfKは、夏タイヤの数量前年比が店頭で5%増、インターネットでは1%増と予測。18インチ以上は店頭で数量前年比10%増と、大型化のトレンドがさらに強まる見通しを示した。
エンジンオイルは、量り売りの増加の影響を受け、4L缶の数量前年比は店頭で4%減と微減を見込む。
バッテリーは、店頭では数量前年比4%増、インターネットでは同11%増と、前年を上回るものの、2024年に対し成長率は鈍化する、と予測している。
夏タイヤ店頭販売の数量前年比推移(予測)