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カローラクロスに「GR SPORT」登場、リヤバンパーリインホースメント追加に注意
2025/05/27
トヨタ自動車は5月23日、スポーツカーシリーズ「GR」の走行性能や世界観をより多くの顧客に提供することを目指した「GR SPORT」ラインアップに、新たに「カローラクロス GR SPORT」を追加し、8月4日に発売すると発表した 。「カローラクロス GR SPORT」は、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」で培った知見を活用し、ボディ剛性の強化や足回りのチューニングを実施 。GRヤリスやGRカローラなどのGRシリーズ開発ドライバーも携わりながら、走行性能を高めた 。メーカー希望小売価格(消費税込み)は3,895,000円 。
車体整備事業者が気を付けるべき点
リヤのバンパー裏(ボデーロワバックパネル部)にリヤバンパーリインホースメントが追加設定されている。GR SPORT以外の通常モデルには設定がないので注意が必要。同社の言葉を借りると、「ベース車の高い剛性をより高い水準にするため、ロアバックにリヤバンパーリインフォースを設定。高い操縦安定性とフラットな乗り心地を追求してい」るという。もちろんそうした効果があることは間違いないが、それ以上に後突時の安全性が高くなる効果が期待できる。後席に乗員が居る場合はより効用が高い。乗員保護の観点や、低速域の衝突ならダメージ範囲が小さく抑えられることも考えられる。できればこうした車が好きな人にしか刺さらないが、安全に資する装備こそ全車に標準装備してほしい。
パワートレインが従来は1.8Lエンジン「2ZR-FXE」から2Lエンジンの「M20A-FXS」となる。補器類や吸気配管周りの部品が違っている場合があるため、従来モデルを仮で選択しいると部品発注ミスにつながりやすい。
同車は欧州でも販売されている。EURO NCAPには後突頚部傷害保護試験がある。欧州仕様車の通常モデルにはリヤバンパーリインホースメントはあるのだろうか……
- パワートレイン: 高熱効率・高出力2.0Lエンジンを搭載したハイブリッドシステムをGR SPORT専用に採用し、爽快な走りと低燃費を実現 。また、GR SPORT専用のSPORTモードをドライブモードセレクトに搭載し、加速時のレスポンスを最大限に高める 。マニュアル感覚のシフトチェンジが楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックもGR SPORT専用に設定されている。
- シャシー: 専用チューニングを施したマクファーソンストラット式(フロント)とダブルウィッシュボーン式(リヤ)のサスペンションを採用 。操舵応答性、操縦安定性、質感の高い乗り心地を高次元で両立 。フロントロアアームブッシュの高硬度化、リバウンドスプリング内蔵式ショックアブソーバの採用、コイルスプリングばね定数変更、車高10mmダウンによる低重心化が図られている 。さらに、ロアバックにリヤバンパーリインフォースを設定し、ベース車の高いボディ剛性をより高水準にすることで、高い操縦安定性とフラットな乗り心地を追求している。
- エクステリア: 進化したFunctional MATRIXグリルを採用した専用フロントバンパーは、サイドに開口部を設けることで空気の流れを最適化し、安定性を確保 。アッパーグリルはヘッドランプ造形を一文字につなげたデザインで、低重心と安定感を強調し、スポーティな印象を与えている 。その他、専用19インチアルミホイール、レッド塗装のブレーキキャリパー(オプション)、専用ブラックパーツ、専用エンブレムが装備される 。専用ツートーンの外板色もオプションで選択可能 。
- インテリア: GRロゴ付の専用スポーツシートは、コーナリング時の横Gに対する身体のサポート性を最適化 。シート表皮には滑りにくいスエード調表皮を採用し、クルマとの一体感を高めている 。専用本革巻き3本スポークステアリングホイール、専用パドルシフト、専用アルミペダルなども装備される 。