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【車業界版・今日は何の日】9月13日は「世界法の日」!現場で使える顧客トークネタ

特定整備の法制化と、バンパー脱着に伴う「エーミング」の法的義務

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2026/09/13

■ 9月13日は「世界法の日」
 1965年9月13日は、アメリカのワシントンで開催された「法による世界平和を通じての会議」において、世界法の日が宣言された日。
 法律の遵守はすべての産業の基盤であるが、自動車車体整備業界においても、2020年4月に施行された改正道路運送車両法に基づく「特定整備(電子制御装置整備)」の法制化が、コンプライアンス革命をもたらしている。ユーザーが「バンパーを軽く擦っただけなのに、修理代が異常に高い」と疑問を抱いて検索する背景には、この厳格な法律の存在がある。
 

外観は軽傷でも、裏側に潜む「ADASセンサー」の狂い
  現代の自動車のフロントバンパーやグリル裏には、自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)を作動させるための「ミリ波レーダー」や「超音波ソナー」が内蔵されている。駐車場でバンパーを障害物に軽く押し当てただけで、柔軟なバンパーカバーは元に戻っても、内部のセンサーブラケット(金属や硬質樹脂の台座)が数ミリ歪んでしまうケースが多発している。 このわずかな歪みが、レーダーの照射角度を狂わせるのだ。
 もしこの状態を放置、あるいはセンサーの調整を行わずにバンパーの表面だけをパテと塗装で直して納車した場合、後日システムが誤作動を起こして不要な急ブレーキを踏んだり、逆に障害物を検知せずに追突事故を引き起こしたりする甚大なリスクを孕んでいる。

■認証工場によるスキャンと「エーミング」の絶対遵守
 そのため、法律(特定整備制度)は、「ADASセンサーを取り外す作業」や「センサー周辺のバンパー・グリルの脱着作業」を行う整備工場に対し、国からの厳しい認証取得を義務付けた。 鈑金塗装工場では、修理完了後に車両を水平なフロアに置き、メーカー指定の距離と高さに「ターゲットボード」を正確に配置する。そして、車両のOBDポートにスキャンツール(外部自己診断機)を接続し、カメラやレーダーにターゲットを認識させてズレを補正する「エーミング」作業を実施する。このエーミングの記録簿を発行し、法的な安全基準を満たしていることを証明しなければならない。現代のバンパー修理が高額化する理由は、物理的な修復費ではなく、この「法律に基づく電子的な安全担保プロセス」にかかる技術コストなのである。