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ダンロップが「氷上に振り切ったスタッドレス」の新シリーズ「ICEPRO(アイスプロ)」を発表! プロモーションに大谷翔平選手を起用

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2026/07/01

 ダンロップ(住友ゴム工業)は7月1日、スタッドレスタイヤの新商品として、氷上性能に特化した「WINTER MAXX(ウィンターマックス)」の新シリーズ「ICE Pro(アイスプロ)」を発表した。従来品である「ウィンターマックス03」と比較して氷上ブレーキ性能を25%、氷上旋回性能を9%向上させたのが特徴。「氷上に振り切ったスタッドレス」をコンセプトに、降雪エリアで氷雪路面を頻繁に走行するドライバーに、かつてない冬の安心体験を提供することを目指す。2026年8月より13インチから22インチまでの99サイズで順次発売される。


氷上に振り切ったスタッドレス


 これまでのウィンターマックスシリーズは、氷雪性能を中心にライフ性能なども含めた全ての性能を満遍なく向上させる「性能バランス」に優れたタイヤとして展開されてきた。これは、降雪の少ないエリアでも一定の需要があり、冬道以外の路面にも対応する必要があったためだ。


 しかし、氷上路面も走行可能なオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」が登場したことで、スタッドレスタイヤの役割を再定義することが可能になった。タイヤ事業本部 国内リプレイス営業本部長の牧野彰人氏は「スタッドレスの役割は、冬道で最も危険な氷上路面でも最高の安心をお届けすることにある」と強調。そこで、氷上性能と相反する性能をあえて抑えることで、氷上性能をさらに高めるという新たな開発思想に至った。「性能バランスに優れたウィンターマックスだからこそできる挑戦」であり、そのコンセプトが「氷上に振り切ったスタッドレス」であると語った。


 ターゲットユーザーは、北海道のような降雪エリアに住み、通勤や家族の送迎などで日常的に氷雪路面を走行する人々を想定。「過酷な凍結路面でも心にゆとりを持つことができる」という体験価値を提供し、ドライバーの心理的負荷を減らし、冬の毎日を安心・安全に過ごしてもらうことを目指す。プロモーションには大谷翔平選手を起用し、「極め続けた者だけがプロになれる」というCMコピーで、その道のプロフェッショナルである両者のイメージを重ね合わせていく戦略だ。


密着状態を持続させるためのコア技術


 技術本部長の田中進氏は、アイスプロに採用された技術詳細を説明した。氷上性能向上のキーコンセプトは「いかに路面との密着状態を持続させるか」であり、そのためのメイン技術が新規開発の「ふんばり吸水ゴム」である。

 このゴムは、まずミクロな気泡で滑りの原因となる水膜を吸水し、その後、柔らかいゴムが路面の凹凸に密着する。ここまでは一般的なスタッドレスのメカニズムだが、アイスプロはさらに、新規配合した「低温踏ん張り剤」の効果でゴムがしなやかに変形し、路面からの力を吸収・減衰させることで「踏ん張り」、密着状態を持続させる。これにより、ブレーキ時にも氷上で滑らず、従来以上に高いグリップ力を発揮するという。


 

 また、経年しても性能を持続させるため、ゴムの柔らかさを保つ液状ゴム「潤いポリマー」を従来モデルから増量して採用。ゴム内部のオイルが抜けにくく、かつ抜けても柔らかさを保つ性質により、4年後相当でも新品時に近い氷上性能を維持する設計となっている。田中氏は「従来のスタッドレスタイヤよりも氷上性能を特化させた、氷のプロフェッショナルと呼ぶにふさわしいタイヤに仕上げた」と自信を見せた。


 質疑応答では、性能のトレードオフについて、妥協したのは摩耗性能のみであり、それでも「少なくとも4年以上は十分に対応できる摩耗性を有している」と説明された。また、従来品の「ウィンターマックス03」は併売され、ユーザーのニーズに応じて選択肢を提供していく。


 「シンクロウェザー」と「アイスプロ」。特性の異なる二つの製品をラインナップしたことで、ダンロップは多様化する市場のニーズに対し、より的確なソリューションを提示する体制を整えた。氷上性能の限界に挑み続けるダンロップの新たな挑戦が、この冬、ドライバーに最高の安心をもたらすことになるだろう。