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【車業界版・今日は何の日】8月1日は「水の日」!現場で使える顧客トークネタ

台風シーズンに急増する「冠水車」のダメージと修理・全損の境界線

  • #トピックス

2026/08/01

8月1日は「水の日 」

 8月1日は、水資源の有限性や水の尊さを啓発する「水の日」として水循環基本法で定められている。

 しかし自動車業界において、8月以降の台風やゲリラ豪雨がもたらす「水」は、車体に致命的なダメージを与える最も警戒すべき自然災害の一つである。

 大雨で道路が冠水し、車両のフロア以上の高さまで水に浸かった車両は「冠水車」として扱われる。現代の自動車はフロアカーペットの下に、車両の各コンピューターを繋ぐ重要な配線の束が張り巡らされている。ここに泥水が浸入すると、微弱な電流がショートを起こし、エンジン制御やエアバッグ、パワーステアリング等の重要保安部品が瞬時に機能不全に陥る。

 外装のヘコミや傷を直す鈑金修理とは異なり、冠水車の修理は極めて難易度が高い。一度水に浸かったハーネスやECU(電子制御ユニット)は、乾燥させても後から端子が腐食(サビ)して誤作動を起こすリスクが高いため、原則として「関連する電装品の全交換」が必須となる。さらに、シートのウレタン内部に浸み込んだ下水や泥の悪臭は完全な除去が難しく、内装アッセンブリー交換も加わると修理費が車両保険の規定額をあっという間に上回り、「経済的全損」と判定されるケースが後を絶たない。
 水は鉄板を直接砕くことはないが、見えない内部から車を完全に破壊する性質を持っている。