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ENEOSと独German eFuel Oneが戦略的協業を開始 合成燃料の日本初輸入へ

e-ガソリンの売買契約を締結し、低炭素燃料の国際的なサプライチェーン構築を強化

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2026/08/03

 ENEOSとドイツのGerman eFuel One GmbH(以下、GEF1)は、合成燃料の日本導入支援及び低炭素燃料の国際的な合成燃料バリューチェーンの構築を目的とした戦略的協業を開始した。同協業は、ENEOSとeFuel GmbHのこれまでの関係を土台に、GEF1プロジェクト体制の下で産業・商業分野における連携を一層強化するものだ。eFuel GmbHはGEF1の株主かつ戦略的パートナーであり、GEF1はドイツにおいて大規模なe-ガソリン生産設備の開発を進めている。本協業の一環として、ENEOSとeFuel GmbHは、今後のe-ガソリン供給に関する売買契約(SPA)を締結した。


 同協業は、ENEOSにとって日本への合成燃料初輸入案件となり、日本市場における合成燃料の導入拡大に向けた一歩となる。GEF1およびeFuel GmbHにとっても欧州域外への初の輸出案件であり、国際的な合成燃料バリューチェーンの構築に貢献するとともに、両国のエネルギー協力を強化するものとなる。合成燃料は、再生可能電力を用いて製造したグリーン水素や回収CO₂、またはバイオマスのガス化により得られる合成ガスなどを原料として製造される。これらの燃料は、厳格な持続可能性基準及び規制要件に適合して製造された場合、既存のインフラ、エンジン、流通システムとの高い互換性を維持しながら、ライフサイクル全体にわたるCO₂排出量を大幅に削減できる可能性がある。


両社の戦略的重要性

 ENEOSにとってGEF1とのパートナーシップは、日本市場におけるエネルギートランジションを推進し、ネットCO₂排出量の少ない新たな低炭素燃料の供給体制構築を目指す取り組みとなる。同社グループのカーボンニュートラル基本計画において、合成燃料は重要な脱炭素施策の一つに位置付けられている。GEF1から合成燃料を輸入することによって、日本における合成燃料の導入、流通、利用に関する実践的な知見を早期に蓄積し、需要や規制が変化する中でも将来の供給拡大に向けた体制の整備を進める考えだ。また、顧客に低炭素燃料の選択肢を提供することで、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを強化する方針である。


 一方、同協業によりGEF1は、アジア初のオフテイクパートナーを確保し、今後の国際供給契約に向けた先行事例とする。合成燃料はドイツ初の大規模e-ガソリン製造施設で製造される。グリーン水素と回収されたCO₂を組み合わせることにより、同プロジェクトはモビリティ及び産業分野における化石燃料からの転換を後押しし、ドイツ、欧州諸国、日本の気候変動対策目標の達成に貢献するとともに、持続可能な燃料の生産・輸出拠点としてのドイツの競争力強化にも繋がるとしている。


グローバル市場への貢献と両社の概要

 輸送分野の脱炭素化が求められる中、合成燃料は電動化が難しい分野を中心に、ネットCO₂排出量の少ない実用的な解決策として注目を集めている。欧州では、再生可能エネルギー指令(RED III)枠組みの導入により、先進バイオ燃料や非バイオ由来再生可能燃料(RFNBO)の重要性が増している。GEF1の製造コンセプトは、これらの持続可能性基準及び規制要件を満たすよう設計されている。両社の連携により欧州の生産能力を日本の需要と連動させ、グローバル合成燃料市場の発展に貢献することを目指している。同協業は、国境を越えたパートナーシップが新しい技術の普及を加速させ、既存の車両フリートおよびインフラの脱炭素化を支える具体的な実例となる。