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【車業界版・今日は何の日】8月30日は「富士山測候所記念日」!現場で使える顧客トークネタ
予測不能な「ゲリラ豪雨・ひょう害」とデントリペア工法
2026/08/30
8月30日は「富士山測候所記念日」
1895年8月30日は、富士山頂に現在の測候所の前身となる観測所が設置された日である。
山の天気は変わりやすいと言われるが、近年は平野部であっても予測不能なゲリラ豪雨や雷雨が多発している。中でも、夏場の上昇気流によって形成された氷の粒が降り注ぐ「ひょう害」は、自動車のルーフやボンネットに無数のヘコミ(デント)をもたらす深刻な自然災害である。
ゴルフボール大のひょうが直撃した車両は、ルーフパネルだけで数十から数百箇所のヘコミが生じる。かつての修理セオリーでは、このように広範囲にわたる損傷は「ルーフパネルのカット交換」が行われていた。しかし、ルーフを切り取って溶接し直す作業は車体の剛性に影響を与えるだけでなく、中古車査定において「修復歴車(事故車)」扱いとなり、車両価値が著しく下落するデメリットがある。
そのため現在、このひょう害車の修理において主流となっているのが「ペイントレス・デントリペア(PDR)」工法である。車室内のルーフライニング(天井の内張り)を全て外し、無数のヘコミを一つ一つ裏側から専用ツールでミリ単位で押し出していく。 塗装が割れていない限り、パテや再塗装を一切必要としないため、新車時のオリジナル塗装(防錆性能)を維持でき、修復歴もつかない。ひょう害のような「塗装へのダメージがない広範囲のヘコミ」に対して、PDRは鈑金塗装(パネル交換)を凌駕する最も合理的かつ高度な修復技術として確立されているのではないか。