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日産、英国で自動運転モビリティサービスの実用化に向けた研究プロジェクト「ADventure」を開始

英国政府支援のもと「日産リーフ」実験車両を用いケンブリッジで実証実験を実施

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2026/10/14

 欧州日産(英国 クランフィールド)は、英国ケンブリッジにおいて自動運転技術を搭載した車両を活用したモビリティサービスの実用化に向けた研究プロジェクト「ADventure」を開始すると発表した。本プロジェクトは英国政府が支援する総額300万ポンド(約6億3千万円、1ポンド=210円として換算)規模の研究プロジェクトであり、日産が主導しウォーリック大学のWarwick Manufacturing Group(WMG)とともに推進する。2022年型「日産リーフ」ベースの実験車両を用い、実際の地域社会におけるモビリティサービスモデルの構築や公道走行実験を行う方針だ。


 実証実験では、自治体や通勤者、地域住民と連携し、自動運転車両によって地域の移動課題の解決やアクセシビリティ向上、社会的価値の創出にどのように貢献できるかを検証する。具体的には、自ら運転することが難しい人の通院など、日常生活での移動支援などが想定されている。




モビリティサービス実用化のロードマップ

ケンブリッジを最初の実証地域に選定

 日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)が中心となり進める本プロジェクトでは、将来的に英国各地への展開を見据え、ケンブリッジ市を最初の実証地域として選定した。同市は交通イノベーションおよび自動運転モビリティ研究における先進地域として知られており、将来的に英国各地へ展開可能なサービスモデルの構築を目指す。


 日産AMIEO研究開発担当シニアバイスプレジデントのデビッド モス氏は、「本プロジェクトは、英国における自動運転モビリティの発展に向けた重要な一歩である。英国政府の支援を受け、自動運転車両を用いた研究をロンドン中心部から他の都市へと広げることで、異なる地域社会や実際の移動ニーズに対して、このようなサービスがどのように活用できるかを検証していく。日産が培ってきた技術や知見に加え、パートナーの幅広い知見を組み合わせることで、自動運転車両が人々の移動の利便性を向上させ、日常生活の質の向上に貢献する可能性をさらに探求していく」と述べている。


3つの注力領域と過去の実績活用

 本プロジェクトは、英国政府のCAM Pathfinderプログラムの支援を受け、BIST(Department for Business, Innovation, Science and Trade)がZenzicおよびInnovate UKと連携して実施する総額300万ポンド規模のコンソーシアムプロジェクトで、英国が推進するコネクテッドおよび自動運転車両技術の開発・実用化に向けた取り組みの一環だ。


 日産は、WMGおよびPAVE UK(Partners for Automated Vehicle Education UK)と連携し、以下の3つの領域に取り組む。


  • 地域社会に適したモビリティサービスの設計:自動運転モビリティサービスが既存の交通ネットワークをどのように補完しながら地域のニーズに対応できるかを検証する
  • 利用者の信頼醸成:将来の自動運転モビリティサービスの利用にあたり、人々が安心感や理解を得るために必要な要素を検証する
  • 実環境における技術検証:公道環境における自動運転システムの安全性と有効性を検証する


チームスタッフ

 日産はこれまで、英国において「ヒューマンドライブ(Human Drive)」、「サーブシティ(ServCity)」、「evolvAD」などの研究プロジェクトを通じて、さまざまな走行場面における自動運転技術に関する理解を深めてきた。本プロジェクトでは、過去の研究プロジェクトで使用された2022年型「日産リーフ」ベースの実験車両を活用する。同車両には日産独自の自動運転技術が搭載されており、将来的なモビリティサービスへのニーズ把握や実環境データの収集を行う。また地域住民とも積極的に連携し、自動運転モビリティサービスが人々の移動の利便性や、さまざまな機会へのアクセス拡大にどのように貢献できるか検証する。


 同社は、より便利で利用しやすく持続可能な地域交通の実現のために、先進技術を日常的に利用できる実用的なモビリティサービスへと発展させることで、自動運転技術の社会実装を目指す考えだ。