JOURNAL 

システムユーザーレポート vol.48 高原自動車

地域密着の自動車整備工場が挑む次世代自動車への対応

  • #ユーザーレポート

2026/04/30

高原自動車

社長=高原繁 所在地=富山県射水市松木257

使用ソフト=ラクロスⅢ

http://www.takahara-auto.jp/

鈑金塗装から始まり、地域密着の自動車整備工場へ

富山湾の宝石と呼ばれる「白えび」などの海産物で有名な富山県射水市。

港から車で10分ほどの距離に自動車整備業を営む高原自動車がある。1971年に高原末雄氏が創業した地域密着型の直需をメインとした鈑金塗装工場である。

1998年に県内で有数の整備工場で経験を積んだ高原繁社長が入社すると、2001年に工場の建て替えを行い、2006年には法人化と同時に事業承継を行った。鈑金塗装業のみでは生き残りが難しいと判断した高原社長は、整備業だけでなくカーカスタマイズや車販にも力を入れ始め、地域における自動車整備の拠点として着実に基盤を築いてきた。

現在は従業員5人体制で運営しており、入庫台数は月間平均100台を数える。入庫比率は国産車が6割、輸入車が4割となっている。近隣工場に比べて輸入車が多いことについて高原氏は「周辺で輸入車を直せる工場はあまり多くなかった。その結果、輸入車オーナーの間で噂になり、集客につながった」と話すように、整備工場を超えた価値提供を実現している。2022年には富山県内でも早い段階で特定整備認証を取得するなど、技術力向上や設備投資も継続的に取り組んでいる。

高原繁社長

ラクロス導入で実現した業務効率化

同社では約1年前に鈑金塗装見積りシステム「ラクロスⅢ」を導入した。これまで使っていたソフトの更新が近くなった時、営業マンがたまたま飛び込みで来店したことがきっかけだった。営業マンによるあらゆるパターンに対応した使い方を聞き、乗り換えに支障がないと判断したという。「まだ1年ほどなので前のソフトのほうが使いやすい部分はあるものの、これまでできなかったことができるようになったのは、大きな業務改善につながった」。

特に顧客管理業務の使いやすさが格段に向上したことを高原社長は挙げる。車検時期の管理において、従来のままでは困難だった正確な顧客対応が可能となった。また、サポート体制についても「サポートダイヤルが設置されており、活用している」として、システム運用面での安心感を語る。

また、現在は鈑金塗装は外注に出しているが、その際の見積書を作る際にも「正しい数字を使うことで損保会社よりも高い見積書が作りやすい」と評価する。

設備投資を積極的に行い、直せない車両がないよう にする

次世代自動車技術への対応と今後の展望

前述のように積極的な設備投資と技術習得に取り組んでいる同社。特に輸入車はスキャンツールの指定などもあることから汎用スキャンツールを4つ用意し対応に当たる。新車に搭載される最新技術や故障診断機能への対応、さらには従来車種での部品供給終了などの課題に備え、幅広い車種への対応力向上を図っている。また、エアコンガス関連の設備も充実させ、多様な整備ニーズに応えられる体制を構築した。

高原社長は今後の目標として「技術習得のための講習会などに積極的に参加していきたい」と述べ、継続的な技能向上への意欲を示す。約50年にわたる地域密着経営の実績を基盤として、顧客の自動車ライフを長期にわたってサポートしていくため、デジタル技術の活用と職人的技術の両面で競争力を高めていく。

顧客管理が容易になり、作業効率が上がった

※本ページは、月刊ボデーショップレポート 2026年3月号に掲載の記事を元にしています。

※掲載内容は、取材当時のものです。

自動車整備業鈑金統合システム RacroS3(ラクロス3)
自動車整備業鈑金統合システム RacroS3(ラクロス3)



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