JOURNAL 最新ニュース
BASF、Chery、Orient Motionが世界初の量産型EMBバイ・ワイヤシステムを発表
樹脂製部品の採用で約25%の軽量化を実現、Cheryの「EXEED EX7」に搭載
2026/11/04
BASF、Chery Automobile Co., Ltd.(Chery)、Suzhou Orient Motion Intelligent Technology Co., Ltd.(Orient Motion)の3社は、世界初となる量産型電気機械式ブレーキ(EMB)バイ・ワイヤシステムを発表した。同システムは中国で開発・実用化され、Cheryのプレミアムブランド「EXEED」の「EX7」モデルに搭載されている。
BASFのエンジニアリングプラスチックである「Ultramid®」(PA)および「Ultradur®」(PBT)は、オール樹脂製のブレーキペダル、モーターギアユニット(MGU)、ドメインコントロールユニット(DCU)など、EMBの主要部品に使用されている。
車両の電動化とソフトウェア制御の進化が進む中、ブレーキ・バイ・ワイヤ技術は将来の自動車用ブレーキシステムにおける重要な発展方向として位置付けられている。中国の国家標準「GB21670-2025」では、電気伝達式制動システム(ETBS)を対象に含め、EMBを新たな技術的選択肢とすることで、技術の普及に向けた規制の枠組みを提供している。
EMB技術の特徴と関係者の見解
Chery EXEED事業部エグゼクティブ・バイスプレジデントのLiu Hening氏は、モビリティの未来は自動車バリューチェーン全体の協働イノベーションによって形成されるとし、BASFやOrient Motionなどのグローバルパートナーとの連携により、技術の産業化を加速させるとともに、消費者へより安全でスマートなモビリティ体験を提供するとしている。
EMB技術は、従来の油圧伝達を電子制御アクチュエーターに置き換えることで、ブレーキシステム、車両運動制御、ソフトウェアプラットフォームの緊密な統合を可能にする。中国自動車技術研究センター(CATARC)の試験結果によると、EMBは制動応答、制御精度、安全面の冗長性において利点を備え、車両のアクティブセーフティ向上や自動車の電気・電子(E/E)アーキテクチャのさらなる統合・集中化を支える。
Orient Motion最高経営責任者(CEO)のSteve Yan氏は、世界初の量産型EMBシステムの市場投入がブレーキ・バイ・ワイヤ技術の進化における節目であり、中国自動車サプライチェーンの技術革新力と現地企業の商用化能力を示していると説明した。今後は世界各地のパートナーとの協力を深め、EMB技術の適用拡大と次世代車両プラットフォームの発展を推進する意向だ。
樹脂製部品による軽量化と材料ソリューション
本プロジェクトにおいてBASFのエンジニアリングプラスチックソリューションは、EMBシステム内の多様な機能要件への対応を支えている。Ultramid®およびUltradur®は、機械的強度、電気絶縁性、寸法安定性を兼ね備え、高温・高湿度を含む厳しい使用条件に対応する。ブレーキペダルモジュールにおいては、樹脂ベースの設計により従来の金属製ペダルと比較して約25%の軽量化を実現している。
BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域シニア・バイスプレジデントのアンディ・ポスルスウェイト氏は、材料イノベーションが新たな車両技術の実現に重要であり、長期的な投資や技術的専門知識、バリューチェーン全体の連携によって達成されると語った。同社は材料に関する専門知識を生かし、顧客による次世代モビリティソリューションの市場投入に貢献する方針だ。
あなたにおすすめの記事
-
出光興産、アルミニウム活用発電の米Voya Energyに出資
2026/11/04
-
eve autonomyとブリヂストン、レベル4自動運転車と次世代タイヤ「AirFree」の価値検証を推進
2026/11/04
-
BASF、Chery、Orient Motionが世界初の量産型EMBバイ・ワイヤシステムを発表
2026/11/04
-
三菱自動車、新型パジェロを12月17日に発売 予約受注は年度目標超えの約5,500台と好調
2026/11/04
-
大阪府車協、高度化車体整備技能講習・鈑金基礎編を開催
2026/11/04
-
車の暖房が効かない原因は?冷たい風が出る理由と修理費用を解説!
2026/11/04