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いすゞと横浜市、バッテリー交換式EVごみ収集車の実証実験を開始
架装物への電力供給を伴うバッテリー交換式EVの実用性を検証
2026/07/09
いすゞ自動車(本社:神奈川県横浜市、山口真宏社長CEO)と横浜市(山中竹春市長)は、6月より横浜市内でバッテリー交換式EV塵芥車(ごみ収集車)の実証実験を開始した。塵芥車の走行に使用する駆動用バッテリーを、収集したごみを圧縮する架装物の動力源として併用する使用環境において、バッテリー交換式EVの実用性と安定稼働を検証する。
これは、いすゞと横浜市が2023年10月に締結した「横浜市内の商用車部門におけるカーボンニュートラルの実現に向けた連携協定」に基づく実証実験の一環。2025年11月より開始した「運ぶトラック」によるコンビニエンスストア店舗配送のバッテリー交換式EVの実証実験に続くもので、商用車領域における「働くトラック」の脱炭素化にも取り組む方針だ。
横浜市資源循環局神奈川事務所に設置されたステーションとバッテリー交換式EV塵芥車
EV塵芥車の特徴と課題
塵芥車は、決められた時間帯に特定の地域やルートを走行するため、1日の走行距離を計画しやすく、また、ごみ収集作業は早朝での住宅地や生活道路で停車・発進を繰り返すため、低騒音のバッテリーEV(BEV)との高い親和性が見込まれる。
一方で、塵芥車のEV化は、走行用の電力供給に加え、架装物にも電力を供給して稼働させるため、より多くの電力を消費してしまう課題がある。ごみ収集エリアをルート走行しながら、収集作業を安定して稼働させるには、短時間で電力充填ができるバッテリー交換式車両が有効な選択肢のひとつに考えられる。
同実証では、横浜市資源循環局の神奈川事務所(横浜市神奈川区)の敷地内にバッテリー交換ステーションを設置し、バッテリー交換に対応した「エルフEV塵芥車」を2台配備して、周辺地域のごみ収集業務を行う。車両にはバッテリー交換ステーションとの通信機能を搭載しており、車両がステーションに入庫すると自動で左右同時に充電済バッテリーに交換され、約3分で完了する。これにより、従来の固定式BEVと比べてダウンタイム(車両の停止時間)が大幅に短縮され、収集作業の効率化につながることが期待される。
バッテリー交換ステーションでの作動状況
■実証概要
実証開始日 | 2026年6月 |
|---|---|
車両台数 | 2台 |
車両用途 | 家庭ごみ収集 |
実証実験エリア | 横浜市内 |
主な役割 | いすゞ:バッテリー交換ステーションと車両の開発・設置・管理、実証プロジェクト管理 横浜市:実証フィールドの提供、車両運行 |
今後の展開
今後もいすゞは、さまざまなパートナーや顧客との共創を通じて、車両の使用用途や運行特性に応じた最適なカーボンニュートラルソリューションの提供を推進し、「商用モビリティソリューションカンパニー」として、社会課題の解決と持続可能な社会の実現に貢献していく構えだ。
■いすゞにおける、バッテリー交換式ソリューションの主な取り組み
時期 | 取り組み |
|---|---|
2023年10月 | 「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」で、バッテリー交換式ソリューション「EVision Cycle Concept」を世界初公開 |
2024年10月 | 藤沢工場で社内実証実験を開始。車両両側からバッテリー交換が可能なステーションを設置 |
2025年11月 | ファミリーマート、伊藤忠商事、横浜市とバッテリー交換式EVトラックを用いた配送実証を開始 |
2026年6月 | 横浜市資源循環局にステーションを設置し、バッテリー交換式EV塵芥車を用いた運行実証を開始 |