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スズキ、10年先を見据えた技術戦略2026を発表

~開発期間半減と生産効率50%向上を目指す~

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2026/09/26

鈴木俊宏社長

 9月25日、スズキ(鈴木俊宏社長)は「10年先を見据えた技術戦略2026」を発表。開発・生産の変革によりエネルギーの極少化と本質価値の極大化を加速し、「丁度いい」価値を世界へ届けるとした。


マルチパスウェイで地域最適を推進

 地域ごとに異なるエネルギー事情やインフラ環境に対応するため、マルチパスウェイの考え方をさらに加速させるという。
 同社では2024年に技術哲学にエネルギー極少化を掲げ、翌年には本質価値極大化を加えて技術群を「Right × Light Mobile Tech」と位置付けている。今年はその方向性を強化し、原材料価格の高騰や環境・安全規制の強化といった変化に柔軟に対応する方針である。
 マルチパスウェイの実現に向け、開発と生産を同時に変革。2030年に向けた具体的な目標は以下の通り。

・新車開発期間を半減
・開発効率を30%向上
・生産効率を50%向上

 設計と生産の同時進行や部署間の並行開発、デジタル開発の深化、モジュール化の進化を通じた実現化を目指す。


日本・インドを中核にグローバル基盤を強化

 日本で開発した技術を各地域向けに最適化し、製品・量産開発を行う。インドは生産・輸出拠点とし拡充し、2030年度以降に年間約400万台の生産能力を目指している。
 インドにおいて3基目のバイオガスプラントが8月に稼働開始した。牛糞由来のバイオガスを燃料として活用し、副生成物を有機肥料として地域へ還元する仕組みである。すでに普及しているCNG車(圧縮天然ガス自動車)と組み合わせ、地域に根差したカーボンニュートラルを推進するという。なお、同事業は7月に日本政府とインド政府が合意した「日印CBG(Cooperative Biogas for Growth)イニシアティブ」の一環として位置付けられている。


「Right × Light Mobile Tech」を具体的な商品へと展開

 エネルギー極少化と本質価値極大化を両立する技術群は具体的な商品へと展開していく方針を示した。主な技術は以下の通り。

・シリーズHEV
・新型ハイブリッドシステム(開発名称スーパーエネチャージ)
・新開発直噴ターボエンジン
・安全で軽い「Sライト」
・SDVライト

 これらの技術を個別に進化させるだけでなく、地域や用途に応じて組み合わせることで「丁度いい」価値を提供するとしている。


ホンダライトや初代アルトのころにも似た、あえて「Right(適正)× Light(軽量・手軽)」というポジションを明確にして他社との差別化を図ったビジネスモデル。トヨタ自動車などとの協業をいかに効率的に活用し、スズキらしさを失わずに次世代技術を低コストで実装できるかが鍵になりそうである。