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ARCHIONグループ、日野と三菱ふそうのコネクテッド車両データを統合した分析サービスを共同開始

国内商用車メーカー2社のデータを組み合わせた初の試み、約50万台規模で物流インフラ課題を支援

  • #ニュース

2026/09/15

 ARCHIONグループは、日野自動車および三菱ふそうトラック・バスの車両コネクテッドデータを統合し、物流インフラの課題解決を支援するデータ分析サービスを2026年7月より開始した。同サービスは、日野コンピューターシステム(HCS)が提供する。

 HCSが新たに開始するサービスでは、物流の課題解決や都市・交通政策の立案を支援する物流ビッグデータサービス「Logita(ロジータ)」に、日野製車両に加え、三菱ふそう製トラックのコネクテッド車両データから得られる分析データを追加する。同サービスは、商用車のビッグデータを活用して交通量や車両動線、道路利用状況などを可視化・分析し、顧客のニーズに合わせた形で提供する。自治体、官公庁、企業による道路インフラの維持管理や交通政策の立案、防災・減災対策、水素ステーションの立地分析、カーボンニュートラル施策に活用でき、大雪時の車両立ち往生の早期検知や災害時の避難・迂回ルートの検討、道路修繕計画の高度化などの支援を通じて、交通・物流分野における社会課題の解決に寄与するとしている。

接続車両数は約50万台に拡大、最大1秒単位の高粒度データを取得

 すでに運用を開始していた日野の車両データに、今回、新たに三菱ふそうの車両データを連携することで、接続車両数は約50万台へと拡大する。これによりデータの網羅性や粒度が向上し、従来は把握が難しかった生活道路における交通流動の変化や道路環境に関する新たな分析・洞察が可能となる。さらに、データ取得頻度についても最大で「1秒に1データ」レベルの高粒度データが加わることで、道路インフラの劣化状況把握や交通状況分析などにおいて、より詳細な分析を実現する。なお、分析に使用するデータはドライバーのプライバシー保護の観点から匿名化・統計化処理を施したうえで活用し、厳格なデータガバナンスのもとで運用されている。

国内商用車メーカー初の連携、ラストワンマイル配送含む生活道路まで分析を拡大

 異なる商用車メーカー間でコネクテッドデータを統合し、社会・産業用途へ活用する取り組みは国内商用車業界で初の試み(2026年7月時点、ARCHION調べ。異なる商用車メーカーのコネクテッド車両データを活用し、外部顧客向けに販売するデータ分析サービスとして国内初)となる。また、同取り組みはARCHIONグループのCASE領域において、輸送社会への価値提供につながる具体的なシナジー創出事例と位置づけられている。従来「Logita」では日野の主力である中型・大型トラックを中心とした車両データを活用し、高速道路や幹線道路を中心とした物流動態の可視化と改善に取り組んできた。新たに三菱ふそうが強みとする小型トラックを含む各種車両データを追加することで、ルート配送やラストワンマイル配送を含む広範な物流動態の把握が可能となる。これにより、生活道路レベルまで分析範囲を拡大し、24時間365日の物流の実態を高精度に可視化できるようになる。ARCHIONグループは、こうしたデータ基盤を活かし、両社の強みを掛け合わせることで物流の姿を可視化し、社会インフラの高度化に貢献する考えだ。

3つの柱に基づくコネクティビティソリューションの展開

 ARCHIONグループは、以下の3つの柱に基づきコネクティビティソリューションを提供している。

  • コネクティビティ、SDV(Software Defined Vehicle)や自動化技術の開発を通じた車両性能の向上
  • 「HINO-CONNECT」「Truckonnect」「Bus Connect」などの自社開発コネクテッドサービスによる車両運行管理・保守の最適化
  • 外部パートナーとのデータ連携や車両データ分析を通じた物流・交通課題などの社会課題の解決

 今後はグループ全体で蓄積されるコネクテッドデータを活用して新たな価値を創出し、輸送・物流分野における課題解決に対するソリューション開発を推進するとともに、社会インフラの高度化と持続可能なモビリティ社会の実現に向けて貢献していく方針だ。