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【車業界版・今日は何の日】9月26日は「台風襲来の日」!現場で使える顧客トークネタ
飛来物による「サイドミラー破壊」と、ADASエーミングの必須化
2026/09/26
■ 9月26日は「台風襲来の日」
統計上、過去に「洞爺丸台風(1954年)」、「狩野川台風(1958年)」、「伊勢湾台風(1959年)」など、日本に甚大な被害をもたらした猛烈な台風が上陸した日であることから「台風襲来の日」と呼ばれている。
台風の強風によって飛ばされてきた看板や瓦などの飛来物が、駐車中の自動車の「サイドミラー」を粉砕する被害は非常に多い。また、台風時の視界不良による狭い道での接触事故でも、サイドミラーはダメージを受けやすい突起物である。
■ 単なる鏡ではない。ミラーに集約された「電子デバイス」
サイドミラーのカバーが割れたり、鏡面が外れたりした際、ユーザーは「ガムテープで固定しておけばいい」、「ミラーの部品だけ買ってDIYで交換しよう」と考えがちである。しかし、近年の自動車のサイドミラーは、単なる後方確認用のガラスではなく、高度な「電子デバイスの集合体」である。
ミラーの内部や下部には、車両の周囲360度をモニターに映し出すための「アラウンドビュー用カメラ」や、斜め後方の死角にいる車両を検知してLEDを点灯させる「ブラインドスポットモニター(BSM)」のインジケーター、さらにはドアロックに連動する電動格納モーターやヒーター配線などがぎっしりと詰め込まれている。
■ ミラー交換に伴う「ドア内張りの脱着」と「カメラの校正」
そのため、ミラーの根元(アッセンブリー)ごと交換する場合、ドアの内張り(トリム)を全て取り外し、ドア内部の防水ビニールを剥がしてメインハーネスのカプラーを脱着するという、手間のかかる内装分解作業が必須となる。
さらに重要なのが、交換後の「電子的な校正」である。ミラー下部に内蔵されたアラウンドビューカメラを新品に交換した場合、あるいは取り付け角度がわずかに変わった場合、そのままではナビの全周囲映像にズレ(白線が繋がらないなどの現象)が生じる。鈑金塗装工場では、車両の周囲の床にメーカー指定の「ターゲットマット」を展開し、スキャンツールを用いてカメラの映像を補正する「エーミング」作業を実施しなければならない。強風によるミラーの破損は、視界の物理的修復と、デジタル処理のキャリブレーション(校正)を同時に要求する重整備なのである。